気付けば月を見てる

僕の目を捉えて離さない
あの月のように

今日も1日お疲れ様と
言ってくれる人もいないから
自分自身を宥めすかして
トボトボ歩く帰り道

電車を降りて開けた空に
まんまるお月様
その輝きに目を奪われて
ちょっぴり元気になった

君はどうしていつ見ても
そんなにキレイに輝いてるの
「いつもじゃないって?そうだよね」
月も欠けてはまた満ちる

会いたい 君の笑顔に
聴きたい 君の声が
あの輝きを君もどこかで
見ているのかな

今日はなんだかご機嫌斜め
全部がうまくいかなくて
窓から覗くあの三日月も
いつも以上にすまし顔

つれないとこもいいよねなんて
余裕があれば言えるけど
こんな夜にはその横顔が
なんだか憎らしくなる

影の部分があるからきっと
放つ光が際立つんだ
「前向きばかりが、能じゃなって」
見えない所も知りたくて

触れたい 君の心に
知りたい 君の痛みも
辛い時には頼りにしてよ
なんて自惚れ過ぎかな

真っ暗闇に星が瞬く
今宵の月はお休みさ
一息ついてまた会えるよね
いつでも僕は待っている

会いたい君の笑顔に
聴きたい君の声が
気づけばいつも君を見ていた
あの月のように

僕の目を捉えて離さない
あの月のように

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