見出し画像

たまには、たまねこのことを思い出そう

『たまねこ、たまびと』(2022年/日本)監督・撮影・編集・製作:村上浩康

解説/あらすじ
東京都と神奈川県の間を流れる多摩川———。都市の中を流れるこの川には、昔から多くの猫が遺棄される。これら猫のほとんどは餓えや病気、台風で命を落としてしまう。写真家の小西修さんは1990年代から多摩川の猫たちをカメラに収めながら、日々救護活動を続けている。多摩川に捨てられた猫の多くを世話しているのは、河原で暮らすホームレスの人たちや、近隣に住むボランティアの人々。小西さんは河原を巡りながら、こうした人々とも交流を持ち、支援や相談なども行っている。小西さんの妻・美智子さんは、一方で近隣の公園や多摩川に捨てられた猫たちの救護を30年以上毎日続けていて、野外で暮らせなくなった猫を自宅に引き取り世話もしている。捨てられた猫たちは、人間によって虐待を受け、命を落とすことも。多摩川では撲殺や毒殺、飼い犬に襲わせて噛み殺させるなど、残虐な行為も繰り返されているが、猫を守るべく多くの人たちが日々活動を続けている。いのちを棄て、虐げる人間がいる一方で、いのちを大切に守る人々の存在。小西夫妻は人と生き物の関係といのちの尊さを静かに問いかける。

coco映画レビュアー

キネ旬のドキュメンタリー部門で第3位だったということで鑑賞(ミーハーです)。多摩川の幹線道路は車でよく通っていたが河川敷はあまり行ったことはなかったのでそんなに捨て猫がいるとは知らなかった。ホームレスの人が住んでいるのはなんとなくわかっていたが、それも河川工事で追い出されているという。台風の時は川崎の映画館が水没したぐらい凄い雨だったのは覚えている。あの時はほんと多摩川が溢れそうだった。

ある部分闇の部分を見せられた感じ。それは人間がやっていることなので目をつぶるわけにはいかない。捨て猫でも犯罪的なのに虐待とか毒餌を蒔くとか。どういうストレスからそういう人間がいるのか。そういう人間は一定数いると映画の中で言っていたが、それに反して救おうとする人も一定数いると信じたい。私は何もしないで眺めるだけだが。

猫を飼ったことがあるのでその死に立ち会ったときの悲しさは肉親の死以上に悲しかった。動物は言葉がないだけに寄り添うんだよな。そういう映像も見られた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?