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Essay

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いろいろな場面で、不思議に思うことって多々ありますが、時々、散歩するみたいに考えてみたくなるのです、いえ、感じてみたくなるのです。答えのあるような、ないような文章を書き進めながら… もっと読む
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2017年10月の記事一覧

For you 言葉は新しい1秒を目覚めさせてくれる

For you 言葉は新しい1秒を目覚めさせてくれる

言葉は足していくことができるのです。
昨日足りなかった分を今日。
今日足りなかった分を明日。
時計の針のように、
言葉は明日へ進んでいきます。
言葉は過去から未来を
歩こうとします。そして未来とは、
今なのだと思います。
ありがとうという言葉が
今を始めるのだと思います
今、は点の1秒かもしれない。
点の1秒が、宇宙の雨音のように
降り注いでいる。
それは、宇宙の鼓動が流れ込むこと。
優しい言葉は

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エッセイ)ひとつ、ふたつと…

エッセイ)ひとつ、ふたつと…

ひとつ、ふたつと
優しいことを思い浮かべてみる
のがいい。1日が終わるときに。

時間に感謝する。
過ぎていく時間と迎える時間の
交差点に立ちながら。
どちらもベクトルは同じ方向を、
前方を向いている。
過去は後ろへ、未来は前へと、
ベクトルは真反対を向いている
のかと思っていたが、
そうではないのだと思う。

過去を自分の黒い影のように
身につける。
音楽は時間とともに流れて行く
ものだけれど、

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今日は、傘をささないで歩いた…

今日は、傘をささないで歩いた…

今日は、傘をささないで歩いた。
雨の日に濡れて歩くのも
悪くないし、
風の強い日に、風に向かって
歩いたりもする。

鳥もそう。雨降りの中や、
強い風が吹いている時に
飛んでいることがある。
よっぽど用事があるんだなと
思うけれど、鳥たちも、
人間てよっぽど用事があるんだなと、
逆に気の毒に思っているのかも
しれないね。

だいたいね、感じることは、
似ていることがあるよ。
“風の良心“とでも名付

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散策に行く…

散策に行く…

そのうち、徐々に枯れ草色に
移行していく道を踏みしめながら、
日一日と歩いていくのが好きです。
今日の草の色は、今日の出会い。
昨日でも明日でも会えない植物の
色を知りたくて、歩いていく。

そこには、時間というものの秘密が
隠れていて、植物も動物も、
刹那の自分の衣装に彩られている
ことを知っている。
風は、日時計を回すように
吹いてくる。

目を凝らして、色や形の向こうを
見ようとする行為と、

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“ゆらぎ“についての断章…

“ゆらぎ“についての断章…

ゆらぎの美、というものに惹かれる。
風然り、心然り。

宇宙原理を、螺旋階段のごとき、
螺旋状の回転と想像すれば、
この星に住む私たちを包むものは
ゆらぎ、と捉えてみたくなる。

固定しない場所、そこが時間と空間の
交わる1点。常に変わる真実の1点。
私たちはそこに立ち、物を考える。

永遠とは連なりである。
恋人の言ったこと、愛する人の優しい
表情が永遠なのではない。
花が3分咲き、7分咲きした

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