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『Fire and Ice』 Robert Frost
世界の2つの終わり
約100年前の田園詩人によって書かれたこの詩は、地球の終わりについての天文学的な見地から着想を得たと言われている。
太陽が爆発して地球を灰にするか
深宇宙でゆっくりと凍ってしまうか
FireをDesireと、IceをHateの象徴として、「人間が世界を滅ぼすなら」という視点で鮮やかに対比させた。
この詩が発表された1920年とは、第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の時代
「世界はうつくしいと」長田 弘
うつくしい、なんて照れくさくて言えない。
きれいやかわいいは、よく使うけど。
でもうつくしいは、きれいとも、かわいいとも、違う気がする。表面的なこと、目に見えることじゃなくて、もっと内面的な、見た目には分かりにくくても、心がじんわり暖かくなるような、そんな素朴な気持ちを表わすことばのように思う。本質を見据えた大人な響き。
長田さんは、なんでもうつくしいと言う。目にうつる自然の景色だけじゃなく、