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映画 『僕だけがいない街』 信じてたのに..

事件を防がなければ時間がまき戻る、
“ リバイバル ”という現象に巻き込まれる
売れない漫画家の主人公 藤沼 悟〈藤原竜也〉

2006年(現在) 母親〈石田ゆり子〉が何者かに殺害されたことをきっかけにリバイバル、
1988年(過去)に起きた女子児童連続誘拐殺人事件の真犯人を
小学生に戻って突き止めることになるお話___


これまでアニメとドラマは1回
映画版は3回は観ていて、
今回ついにプレミアムBOXを購入

もう一度久々に映画本編と
初めてオーディオコメンタリー〈藤原竜也、有村架純、平川雄一朗監督、春名慶プロデューサー〉を視聴済み、
当時の映画公式Twitter(X)を絡めながら
なるべくネタバレなしで感想を綴っていくので
よかったらお付き合いください🖊


18年前、救えなかった同級生


1988年 悟が小学生の頃、
雛月加代〈鈴木梨央〉は女子児童連続殺人事件の被害者として命を失っている


18年の時が経ち、
母親〈石田ゆり子〉の死をきっかけに
中身は大人の悟〈藤原竜也〉の状態で
リバイバルによって雛月がまだ生きている時代に戻され、
雛月を守ることで結果的に母親の命も救える未来があるかもしれないと気づいていく


小学生時代の悟を演じた 中川翼さん、
雛月を演じた 鈴木梨央さんが本当に表情が素晴らしくて見応えのあるお芝居だった

一瞬大人が中に入ってる…?と思うくらいで
特に雛月は母親〈安藤玉恵〉とその彼氏〈淵上泰史〉に虐待をされているという役どころだったこともあり、
影のある大人びた存在感があった


悟の母を演じた石田ゆり子さんは
正直 何回観ても母親に見えなさすぎるw
藤原竜也さんと親子というより実姉か
年上のきれいな彼女に見えながら、
口調は北海道の方言を話すお母ちゃんって感じだった


信じ続けてくれた人


片桐 愛梨〈有村架純〉は同じピザ屋で働くバイト仲間

母親殺しの濡れ衣を着せられた悟を気にかけ
サポートに徹する役回り

この二人のシーンはほんのり切ない恋愛パートって感じでもある
オーディオコメンタリーでは藤原さんに恋愛ものやってほしいとみなさんが仰ってて、
うんうんと頷いた


優しい言葉をかけてくれた容疑者


悟にやさしく声をかけてくれた 白鳥潤〈林遣都〉は
のちにおぞましい連続殺人事件の容疑者となる

白鳥は雛月と接触があった…


オーディオコメンタリーにて、
林さんは藤原さんの映画ならどんな役でも出たいと前のめりだったそう

あるシーンで藤原さんが思わず巻き戻して観たと興奮気味に仰ってて、うんうん分かる〜ってなった


父親のような、フレンドリーな教師


小学生時代の担任 八代先生〈及川光博〉

悟は母子家庭だったこともあり、
少し父親のような存在でもある感じにしたと
監督かプロデューサーが仰っていた


てか及川さんみたいなビジュアルで
フレンドリーな担任の先生いたら絶対好きになってしまう
毎日学校通うのたのしそう
女子人気半端ないだろうなぁ


小さな手を握る邪悪な手


↑これは本編を観ている方ならわかる場面、
ホント気色悪い…

昭和に起こった女子児童連続誘拐事件は
その後も似た手口で被害者を生み続けている


映画には描かれていない場面、
アニメとドラマは1回ずつしか観てないのでうろ覚えだけど
確か犯人が幼少期に性癖が歪む出来事があったことと
下剤を女子生徒に投与したりする描写もあったりする

それは映画→アニメ→ドラマの順番で観て知ったことだけど、
映画だけでも引いたのに
どんどん犯人に対して憎悪が増していったなぁ


か弱い小さな手が、穢れしかない手に包みこまれていってしまうのがゾワゾワした


有村架純「変態ですね」


真犯人と、全てを知った大人の悟が対峙する場面、
ホント藤原竜也さんの極限の芝居が好きすぎる…

普通だったらそんな喋れないんじゃないかなって思いが出てくる前に、
全てをかき消してただ惹き込まれる魔力がある


この対峙場面のオーディオコメンタリーにて、
真犯人のつらつらした身勝手な言い訳に対し
有村さんが冷静に「変態ですね」って仰ってたのがなんだか面白かったし、同意しかなかった
正直な感想っていいよなぁって


あと別のシーンで、ピザ屋でバイトしてる設定だけど
有村さんご本人は チーズが食べられない って仰ってたのが意外だった



映画未視聴の方に「信じてたのに…」を味わっていただきたく、なるべくネタバレなしで書いてみました

結末を知っていても、
「白々しい、最低…」って思いながら観る楽しみもあるので2回目視聴もオススメです。


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