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ラーメン哲学

私は大のラーメン好きである。


そもそも、中華料理であるラーメンをどうしてこんなにも私は、愛しちゃっているのか?


という、疑問を抱いてしまった。


抱いてしまった以上、ちょっと分析・哲学してみたいと思う。


ラーメンと言えば、設立以来、幾度となく足しげく通った、ラーメン博物館さんである。ここは、すばらしい。何度行っても楽しい。


歴史を知れば、日本人のラーメン好きのルーツが分かる。ということで、ラーメン博物館さんのホームを張り付けてみた。

ふむふむ。なるほど、そうなのか~。
しかしここに書かれてあるのはあくまでも、歴史である。私の私による私のラーメン道ではない。私にとってのラーメンとは?が、肝心なのである。


子供の頃、ラーメンと言えばやっぱり、サッポロ一番塩ラーメン♪ CMのフレーズを口ずさみながら、食べたイスタントラーメンが覚えている中で最も古いラーメンの記憶だろう。


幼いころは、ラーメンと言えばインスタントラーメンだった。親父とオカンは必ず「チキンラーメン、生卵添え」私と妹は「サッポロ一番塩ラーメン」だった。


ラーメンと言えばインスタント・・・だった。彼に出会うまでは。


最寄りの駅から一つ離れたお隣の駅のスーパーに「スガキヤ」があった。あの女の子がトレードマークの言わずと知れた愛知が生んだスーパーラーメン店ですよ。

私は、スガキヤで生まれて初めて外食で「ラーメン」を食べたのだった。忘れもしない小学校一年生の時だ。


スプーンのようなフォークのような得も言われぬ道具に度肝を抜かれていたのもつかの間。ラーメンが目の前に現れた。一口スープを啜ると、生まれてこの方食べたこともないような旨味が小学一年生の私の全身を覆いつくした。矢継ぎ早に麺を啜り、チャーシューを頬張る。熱いので、フーフーは全力で!!


どひゃーーーー!!!旨い!!旨すぎる!!なんじゃこりゃーー!!


全身に衝撃が走った。余りに美味しくて、驚きでのけ反りかえってしまうほどだった。


おいしさのあまり、急いでラーメンを食べてお口の中が超メガホットになっているところに、ソフトクリーム。さ、最高です。このお店。もはや天国じゃないのか?と思ったほどです。


私は、初めてにしてすっかり「スガキヤ」のとりこになってしまったのだった。


そんなある日。


その頃、私は虫歯でひどい目に合っていた。そこで、オカンはにっくき悪の化身「歯医者」に私を連れて行こうとしたのだ。当然「悪の巣窟」に行くわけにはいかない。あんな恐ろし気なところに行ったら、命がいくらあっても足りないではないか。そう考えた私は、いつも歯医者のある、駅に降り立つと同時に、行方をくらませオカンを困らせた。困り果てたオカンは、私を歯医者に連れ込む最終手段を使うのだった。


それは・・・。「スガキヤ」だった。


スガキヤのある駅と偶然歯医者のある駅が同じだったのだ。スガキヤの威力は凄まじい。歯医者嫌いで鳴らした私でも「スガキヤ」の単語一つで、「歯医者」に行かなければならなくなった。体は逃げ出したいのに逃げ出すことができない。オカンはしてやったり。と歯医者で苦悶する私の耳元でひとしきり。


「スガキヤ、スガキヤ、スガキヤ」


と呪文を唱えるのだった。歯医者の後は食べちゃダメだから、また今度。というボンバー級のスガキヤ詐欺に何度辛酸をなめさせられたことか。


とまぁ、私のラーメン好きのルーツはあの魚介豚骨系の大家「スガキヤ」さんだったんですね~。

そこから大人になって、ラーメン好きに気づかされたのは、難波の名店「神座」。若い時は、夜な夜な町中をほっつき歩いて、何するわけでもなく、遊びまわるのが楽しいものです。私もご多分に漏れずそんな若人だった。その頃、安酒を飲みに飲み倒して、終電もなくなった真夜中に延々と続く行列を並んで食べたラーメン。それが、「どうとんぼり神座」さんだ。

元々、フレンチだったかなにかのシェフだった人が、ラーメンを作ったってんだから驚きだ。夜な夜な。そのシェフの味を味わいに並んだもんですよ。


野菜スープのような優しい味なのに、旨味が凝縮していて、飲み倒してお腹いっぱいなのに食べてしまう。魔法のラーメン。それが神座の「おいしいラーメン」もう商品名に「おいしい」ってはいっているんだから、間違いない。神座を知ってから、ラーメン好きに目覚めてしまったといっても過言ではない。

当時、車の運転が三度の飯より大好きな友人に目的を与えるという、ボランティアを兼ねて、私は関西中の名店と言われるラーメン屋さんに通い詰めた。
その当時、屋台ラーメンで一世風靡していた彩華ラーメン 。通称「天理ラーメン」スカイラインやシビックを並走させて命からがら、ラーメン食べに行ったもんですよ。

和歌山ラーメンと言えば、名店「和歌山中華そば専門店 井出商店」酔っぱらって、ゆで卵と押しずしをバカすか食べながら、ラーメンをかき込んだ。味の濃い和歌山ラーメンと酢飯の相性のいいこと、いいこと。いくらでも食べれてしまう。

若いころラーメンを食べ歩きまくった血肉が、今の私を作り上げているといっても過言ではない。そこで、ラーメンとはなんぞや?という哲学に立ち返り、ラーメンを哲学してみよう。そうしよう。


「ラーメンとは、その一杯に店主の思いが詰まった、宇宙である」


私たちは、その宇宙を全身全霊で味合わせていただくのだ。心して食せよ諸君!!


とまぁ、それらしいことを言っていますが、ようは美味しいからいいのだエヘ( ´∀` )


あ~。ラーメン食べたくなってきちゃったなぁ~。ぺこ~。


オナカスイタ┌| ∵|┘ハニャァー


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