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最近観た映画の正直な感想 その2

こんにちは。
自分への備忘録を兼ねて最近観た映画の感想を正直に述べていきたいという試みの第2弾です。
ネタバレは極力控えて述べていきます。





マリグナント 狂暴な悪夢


なんか知らんうちに悪夢に魘され、悪夢とリンクするかの様に現実世界でもなんか色々と不可解な惨殺事件が知らんうちに沢山発生するお話。

当方、生粋の純度100%チキン人間の為、ホラー映画を自発的に鑑賞する機会が中々ありませんでしたが、「歩く映画館」と呼ばせていただいているフォロワーさんオススメの作品という事で、鑑賞を決意。
結果、ハチャメチャに面白かったです。ホラー映画というよりか、もはやアクション映画。
ラストの警察署でのシーンはキングスマンでした。観れば恐らく分かります。また、主人公のマディソンとその妹シドニーが「アナと雪の女王」のアナとエルサを彷彿させる様な姉妹愛で、実質、ホラー版アナと雪の女王でした。雪だるまつくろう、ではなく雪だるまぶっ潰そうという感じですが。何を言ってるのか自分でも分かりません。
結末を言うと面白さが台無しになってしまうので、前情報なしで頭を空っぽにしてから鑑賞すべき作品。割と冒頭のシーンから伏線が張り巡らされているので、1秒たりとも見逃せないホラー・ハートフル・アクション・ミステリー映画でした。若干のB級映画感も◎
マディソンを演じたアナベル・ウォーリスの悲壮感漂う演技が恐怖をより引き立てておりました。
ホラー映画が苦手、とは言いつつ個人的には心臓がヒュン…となる程に怖くなかったので、苦手な方でも楽しめると思います。グロテスクな描写はあるのでグロ耐性がないと少しキツいかもしれません。

感想まとめ:病院のホグワーツ感は異常



パワー・オブ・ザ・ドッグ

嫌いなもの:風呂と女、職業:カウボーイのフィルが自分の弟や弟の妻、その息子となんか色々とある人間ドラマ的なお話。

本年度のアカデミー作品賞最有力の本作。ジャンルもよく分からぬまま、完全なるミーハー精神で観てみました。
ベネディクト・カンバーバッチが本当に臭そうだった。※悪口ではありません
本当に臭そうだと思えるくらい素晴らしい演技だったという隠喩です(?)役作りの為に、実際にお風呂に入らず悪臭を敢えて放っていたそうです。いや本当に臭かったんかい。また、記事を引用すると、ヘビースモーカーの設定を追求する為に煙草を吸いすぎて3回もニコチン中毒になったり、気難しい役柄の為に共演者と距離をとる等、プロフェッショナルを極めすぎて心配になる程の撤退した役作りを遂行しておりました。(ヒース・レジャーが頭をよぎりました…)

表情、セリフ、見た目、雰囲気、動作…フィルというキャラクターを巧みに演じていたベネディクト・カンバーバッチ、彼の凄まじい演技力に終始圧倒されました。
厳かな雰囲気で話が淡々と進んでいきますが、(夜中に観ると睡魔に襲われます)じわじわとイベントが発生し、ラストは衝撃の結末が待っています。観終わったあとにもう一度振り返りたくなる映画。ベネディクト・カンバーバッチだけでなく、キルステン・ダンストやコディ・スミット=マクフィー演じる親子の演技も作品の魅力を際立たせていました。人を選ぶ作品かもしれませんが、作品賞ノミネートも納得の内容だと思います。前の記事でアンドリュー・ガーフィールドに主演男優賞を獲って欲しいという旨の内容を記述しましたが、ベネディクト・カンバーバッチもバケモン演技だったので、もう誰が受賞しても異論なしです。

感想まとめ:うさぎ…




プロミシング・ヤング・ウーマン


アベンジャーズもビックリの復讐(Avenge)に目を光らせる主人公キャシーが色々と行動に移していくお話。

こちらも「歩く映画館」のフォロワーさんがオススメされていた作品。「歩く映画館」a.k.a 芋さんの映画評には絶対的な信頼を置いています。
キャシーの髪型や服装、登場する小物が女性らしく可愛さに溢れているのですが、相反する様にキャシー自身は身の毛もよだつ程の復讐心を持っており、狂気に溢れておりました…結構序盤から突っ込みざるを得ない事をやっています。思わず画面越しに突っ込みそうになりました。
その復讐心が芽生えた原因は「とある事件」が発端になるのですが、ネタバレになってしまうので口は閉じておきます。
ストーリー自体はテンポよく進んでいくので、全く飽きずに最後まで楽しんで観る事が出来ました。人間って都合の良い様に記憶が書き換えられるんだな、と社会人〇年目ながら、改めて社会勉強になりました。
パワー・オブ・ザ・ドッグに引き続き、こちらもラストが印象的。誰かにオススメしたい映画になりました。

感想まとめ:化粧のクセが凄い




ラスト・ナイト・イン・ソーホー

ファッションデザイナーを目指す主人公エリーがなんか知らんけど少し変わった能力(?)を持っており、1960年代と現代のロンドンを舞台に、時代を交錯しながらある事実が発覚していく物語。

主演は「ジョジョ・ラビット」で名を馳せたトーマシン・マッケンジーとNetflixドラマ「クイーンズ・ギャンビット」でブレイクを果たしたアニャ・テイラー=ジョイの今1番旬な2人。幻覚なの、夢なのか…時代が交錯しながら、現代はトーマシン、60年代はアニャとストーリーが展開していきます。
主演の2人が魅力的すぎて、画面から後光が差していました。ホラー映画という括りではありますが、2人が眼福すぎて全く怖さを感じませんでした。ホラーというよりかは、SFかミステリーに近い印象を受けたかな。誰かにオススメする時にジャンルを説明するのが難解な作品。
また、この作品を鑑賞するとアニャ・テイラー=ジョイに確実に惚れます。人を一瞬で惹きつける様な眼光、繊細な歌声…ラストのあの鏡に映った姿で心臓が射抜かれました。あれはずるいだろ。
今後も活躍が期待される主演の2人、トーマシンは先程紹介した「パワー・オブ・ザ・ドッグ」にも出演しており、アニャはMARVELのキャラクター「ブラック・キャット」を演じる噂もあります。アニャがMCU或いはSSUに参戦したら流石にちょっと心臓が持ちません。
X-MENの派生作品「ニュー・ミュータント」で既にMARVEL作品には携わっておりますが、噂はどうなるのか…


感想まとめ:アニャ・テイラー=ジョイ最高!



ザ・スイッチ


女子高生と殺人鬼の魂が入れ替わり、なんか色々と起きるお話。

「君の名は。」のスラッシャー版。とある事がきっかけで女子高生と殺人鬼の魂が入れ替わり、「あれ、私達、入れ替わってる〜?!」状態になります。
ホラー映画ながらも、コミカルでアメリカの学園モノ要素が強く、頭を使わずに気軽に鑑賞できる作品でした。この作品でも登場…USAの常識、アメフト部はカースト最上位。映画やドラマで描かれるアメフト部って、性根が腐ったいじめっ子か、性格も顔も文句なしの完全無欠な正義のヒーローの2択に分かれる気がします。現実は知らんけど。
なかなか大胆に人が次々と〇んでいくので、若干のグロ耐性が必要です。冒頭からハイスピードで発進していくので苦手な方は注意。
主演2人の演技が最高で、特にキャシーと入れ替わったシリアルキラーを演じるヴィンス・ヴォーンの女性らしさを出したクネクネした動きは絶妙でした。 

感想まとめ:君の名は。




Tinder詐欺師 恋愛は大金を生む

マッチングアプリ「Tinder」を通じて実際に起きた、壮大にも程がある結婚詐欺を描いたドキュメンタリー作品。

Twitterで面白いと紹介されていたので不屈のミーハー精神を武器に鑑賞。スケールが大きすぎて終始意味不明でした。その結婚詐欺師或いは世界一の銭ゲバクズ男のInstagramのアカウントが実際に存在しているのも闇深い。大金を騙し取られた被害者女性達が出演し、アプリでの馴れ初めから語っていく流れで話は進行していきます。
順調に愛を育んで行きながらも、どこか雲行きが怪しくなっていき…次第に銭ゲバクズ男の「結婚詐欺」の常套手段が明らかになっていきます。「Catch me if you can」のデカプリオが演じたフランクにも引けを取らないSSS級レベルの詐欺師。「コンフィデンスマンJP」に出てました?コンフィデンスマンJP観た事ないんですけども。
1本のフィクション映画を観ているかの様で、まさかのノンフィクション。Netflixのドキュメンタリーは予算も潤沢だからか、内容も濃密で本当に面白い。是非、非現実的な出来事を体感したい方は鑑賞をオススメします。


感想まとめ:キラキラ系アカウントに要注意



WINTER ON FIRE ウクライナ、自由への闘い

自国のEU加盟を求めてウクライナ国民が平和的にデモを開始し、EU加盟が約束されたかと思いきや、直前になって撤回。当時親ロシア派であった政府への不満も最高潮に達し、次第にデモは過激化。2013~2014年にかけて、自由を求める国民と政府の93日間の闘いを記録したドキュメンタリー作品。

昨今はウクライナ情勢がメディアでも多く取り上げられ、緊迫した状態が続いています。元々ウクライナはソビエト連邦の一部。1991年のソ連崩壊に伴い、独立を果たした世界でも比較的新しい国です。しかし、ロシアのプーチン大統領は未だにロシア人とウクライナ人は「同一民族」だと捉えており、ウクライナのNATO加盟を阻止すべく、ウクライナ侵攻を画策している…という状況が今のウクライナ問題です。内容に齟齬があったらすみません。
ドキュメンタリーの舞台は先述した様に、2013〜2014年のウクライナ。現在のウクライナ問題から僅か約7.8年前の出来事です。ドキュメンタリーで流れる機動隊とデモ隊の凄惨な闘いは目を背けてしまう程に辛いものでしたが、実際に現実で起こっている、国民が自由を求めて命懸けで闘ったという事実は、誰もが知る必要のある事だと思っています。ショッキングな映像がいくつかあるので、苦手な方は無理せずに…
実際にデモに参加したウクライナ国民や、デモ隊を匿った教会の神父等のインタビューも間に挟まり、当時の心情を深く知る事ができます。

現在のウクライナ問題とはまた違った内容ではありますが、ウクライナはロシアという元親玉と切っても切れない縁で結ばれてしまっており、ウクライナの現状をより深く知る為にも観るべき作品だと思っております。
ウクライナとロシアが友好的な関係を結ぶ事はこれから先も恐らく有り得ないとは思いますが、国民の自由の為にも、平和的に解決できる日が来る事を祈っております。


感想まとめ:ウクライナ頑張れ


最後のドキュメンタリーに関しては、少し重い感想にはなりましたが、堅苦しくお気持ち表明をさせていただきました。自分が過ごしている世界とは違う世界がある事も知らなきゃいけないと思うので。
また、映画を観たら気分とノリで第3弾を書いていこうかと思います。



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