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最近観た映画の正直な感想 その3


こんにちは。
新年度を迎え、仕事やプライベートでバタバタと色々な事が目まぐるしく発生しておりますが、久々に最近観た映画の感想を正直に述べていこうと思います。
ネタバレは極力控えていきます。



フレンチ・ディスパッチ

編集長の死により廃刊が決まった「フレンチ・ディスパッチ」誌を軸として、なんやかんやで雑誌内の各コラムが短編の物語として進む複数構成作品。人に説明するのがちょっと難しい。本作の監督は「グランド・ブダペスト・ホテル」でお馴染みのウェス・アンダーソン。ちなみに、上記の作品は観た事がないので後日鑑賞する予定です。

ウェス・アンダーソンの世界観を知りたい!と思い、劇場公開中に観に行きたかった本作ですが、時期を逃したのでNetflixできっと配信するだろうと勝手に考え、ただただ配信を待つ予定でした。が、ディズニー+で3月16日に爆速配信されたので早速、配信開始日に鑑賞しました。1月28日に上映されたばかりの作品です。いくらなんでも早すぎるだろ。流石、世界のディズニーですね。
初めてウェス・アンダーソン作品を観て思ったのですが、1コマ1コマがお洒落すぎて美術館に来館したような気分になりました。登場する風景や小道具、魅せ方等どこを切り取ってもお洒落。108分間インスタ映えが続いてます。
大まかに3つの物語で構成されている作品ですが、正直、個人的に合わない人には合わない作品だと思います。物語の内容は私にはあまりハマらなかった。ただただ絵面がお洒落という印象が強かったです。それがウェス・アンダーソンの世界という事なのかもしれませんが…
お洒落な世界観と共に、出てくるキャストも超豪華でレア・セドゥがかな〜〜〜り攻めており、ちょっと驚きました。女性に大人気の今をときめくティモシー・シャラメも出演しており、絵面がずっとルーブル美術館でした(?)
割と高い評価を得ている「(500日)のサマー」がひたすら睡魔に襲われて全くハマらなかった感覚と似ておりますが、ウェス・アンダーソンの世界観に触れる事ができたので良かったです。「は?面白いやんけ?なんだコイツ」って思う方もいるかもしれませんが、あくまで一個人の意見なので悪しからず。


感想まとめ:レア・セドゥのゴン攻め


私ときどきレッサーパンダ

カナダのトロントを舞台に、主人公メイがある日突然モッフモフのレッサーパンダに変身し、なんやかんやで様々な出来事が発生するお話。

本来は劇場公開作品でしたが、ディズニー+の配信のみに。映画館の予告でも流れていたので、製作陣や劇場公開を楽しみに待っていた方々の気持ちを思うと残念な結果となりましたが、課金せずに鑑賞可能だったので、せっかくなので早速観てみました。
流石、Pixarと言わんばかりのレッサーパンダのモッッッッフモフ具合が最高でした。物語自体は深く考えずに観る事ができますが、「多様性」をこの作品を通してディズニーは伝えたかったのかな、と個人的超解釈で思いました。
主人公のメイの母親は"超"が付くほどの過保護。もはやモンスターペアレントと言っても過言ではありません。そんな母親に良く見られようとメイは必死に自分を取り繕っていますが、遂に我慢の限界を超え、感情が爆発。メイちゃん、よく耐えてきた…が、メイの母親がここまでモンスターを極めるのにも訳があって…これ以上はネタバレになるのであまり詳しい事は書きません。月額980円でMCUも殆ど見放題、なんと!つい最近公開されたばかりの「ウェストサイドストーリー」ももう観れてしまう最強サブスクリプション、ディズニー+に加入してください。(突然のダイレクトマーケティング)
こういう生き方もある、このような考え方もある、と観た人の心にじんわりと思わせてくれる作品だな、と思いました。
アイドルオタクの設定も後々物語の展開に絡んでくるのですが、昔オタクだった自身に通ずるものがあったので、メイの気持ちに共感する部分もありました。今はもうアイドルでキャピキャピ騒ぐ様な感情もなくなったので、アレですが。(突然の虚無)

感想まとめ:レッサーパンダのケツに埋もれたい



アダム&アダム

主人公アダムがアダム(みらいのすがた)である自分自身に会い、なんやかんやで様々な事が発生し、共闘していくお話。

Netflix、ライアン・レイノルズ好きすぎでは?Netflixオリジナル作品で主演を務めるの、これで3作目です。Netflix俳優と言っても過言ではない。いや、世界的に今1番売れっ子だという事ですね。知らんけど。
今回の「アダム&アダム」は「フリーガイ」(←こちらもディズニー+で観れます!最高なので観ましょう!月額980円で見ほ)でもライアン・レイノルズとタッグを組んだショーン・レヴィ監督。ちなみに、「デッドプール3」でもこのタッグが組まれる事が確定しております。マブダチ卍超えてもはや相思相愛ですね。
ショーン・レヴィ監督はNetflixドラマ「ストレンジャー・シングス」でも指揮を執っております。面白い作品を続々生み出していただき心の底から感謝しております。今後も益々のご活躍をお祈り申し上げます。
すみません、作品の感想を述べるのを忘れておりました。

タイムトラベルものですが、そこまで深く考えずに観る事が出来る作品でした。タイムトラベルものとは分類が違うかもしれませんが、個人的に「TENET」が難易度90の最高潮で、「アダム&アダム」は難易度15くらい。この数値は適当なので全く当てにしないでください。
クスッと笑えるコメディ要素もある中で、作中の家族愛にウルッとさせられそうになる場面もありました。
年齢指定があるか調べていないので不明ですが、家族で観て欲しい作品。Netflix先輩クオリティは改めて侮れない。
キャストがことごとくMARVEL作品に出演してきた俳優さんばかりだったので、MCUを観ているかの様な錯覚に陥りました。

感想まとめ:親父のエクストリームブロック🚙


ようこそ映画音響の世界へ

私達が普段観ている映画の「音」に焦点を当てたドキュメンタリー作品。

結論から言うと、映画が好きな人は是非、というか絶対に観て欲しい最高のドキュメンタリーでした。
現代の映画は映像と音が同時に流れる事が当たり前ですが、昔は非常に困難で、映像に合わせてオーケストラが音を奏でる事が一般的でした。
その「音」を映像と同時に流す事を成功した事象から、作中に流れるSE(効果音)、サラウンドシステム等、名作の映像と共に「音」の進化が時系列に沿って説明されていきます。「音」によっても映画史を変えた「スター・ウォーズ」より、作品のサウンドデザイナーを担ったベン・バートが、リアルを追求する為に世界各地を飛び回り数多の「音」を録音したというエピソードが非常に印象に残りました。「リアルを手に入れるんだ〜♪」と歌っていたKATーTUNもこれには驚いた事でしょう。R2D2の電子音は違和感のないように、自身の肉声をミックスさせているとの事です。R2D2(cv.ベン・バート)だったのか…!
何気なく聞いている「音」の背景を深く知る事ができ、映画の見方が大幅に変わる作品だと思います。
尺も短いのでダレる事もなく、空いた時間にサクッと鑑賞できます。見覚えのある名作や名監督が続々と登場するので、次はどの作品が来るんだ?!というワクワク感も味わう事ができます。

ここで余談ですが、気持ち悪い人間の自分語りタイムに突入します。
私自身、没入感に浸りたいが為に割と映画館で鑑賞する事が多いのですが、やっぱりIMAXで観る時の没入具合は至高ですね。音が近い。こう、重低音が心臓にズーンと響く感じ。そして、全方位から自然に音が聞こえる。これぞ最高の映画体験です。観たい作品がIMAXで公開されていた場合はIMAXで観るようにしています。
やはり、「音」を肌で感じる事によって映画の世界により入り込む事ができますし、その「音」がとあるシーンを彷彿させたりと「音」の持つ力って凄まじいと思うんですよ。例えば、スターウォーズで登場するライトセーバーのブォン!となる起動音。あの音だけでスターウォーズだ!とすぐに気づくことができますよね。
その「音」を聞きたいが為に映画を観る事だってあります。先程も登場したスターウォーズのライトセーバーの起動音、アイアンマンのリパルサー発射音、ジュラシック・パークのT-REXの咆哮、BTTFのデロリアンの加速音…etc
上記の「音」は、いつ聞いてもアドレナリンが高まりますので、睡眠前に聞く事は推奨しません。
そして、「音」大好き人間なので自宅にもTVのスピーカーだけでは物足りず、2.1chサラウンドですがサウンドバーも購入しました。(知らんがな)
「音」を追求したい方!!!サウンドバーは自宅でも没入感を高める事ができるので本当にオススメです!!!
映画だけでなく、ゲームやスポーツ観戦もより迫力が増しますよ!!!買ってよかった物ランキングベスト5にランクインしております!!
一体何の話をしているのか分からなくなってきました!!
兎に角、「音」はただ単に流れているだけでない、数多の試行錯誤を経て映画にとって無くてはならない「血液」の様な存在でもあり、作品の良さを引き立てる「滋養強壮剤」の様な存在だという事です。(????)
格好つけて一々「」カギ括弧ムーブをかましました。失礼しました。また、最後のまとめ方が何も上手くないうえに非常に気持ち悪くて大変申し訳ございません。
ちなみに、全く反省はしておりません。

この作品はNetflixで鑑賞する事ができますので、観たい方はNetflixに急ぎましょう!

感想まとめ:チューイの声も好きでした


ザ・バットマン

架空の街ゴッサム・シティを舞台に、セレブ一族のウェイン家で育った主人公ブルース・ウェインが両親の死をきっかけにバットマンとして街を守り、暗躍する姿を描いた作品。

お前ら、バットマンの登場人物は知ってるよなぁ?バットマンの理解者であるゴードン警部、ブルース・ウェインを常にサポートする執事のアルフレッド、ちょっとエロいお姉さんのキャットウーマン、ま、もちろん知ってるよな?って感じで前情報もなく話が進んでいきます。バットマンに今まで触れてこなかった人は「誰だコイツら?」ってなると思います。特にゴードン警部は、敵対する警察なのに何で唯一バットマンの味方しとるんじゃ?!と、なるはずです。そんな訳で、この作品は今までのバットマンに少しでも触れてきた事が前提条件にあるので、過去作を観る事をオススメします。ちなみに、にわか人間なのでノーランの3部作しか観た事がありません。バットマンガチ勢の方にバットマンを語るな!と怒られそうです。

作品を観た感想としては、ゴッサム・シティ、相変わらず治安悪すぎて草です。
もはや誰が市長になっても永遠に世紀末だろ。バットマンがあんなに頑張ってるんだからちょっとは治安改善されてくれ?と、ツッコミざるをえない程に治安が悪すぎる。住みたくない街ランキング堂々の1位です。
今回、ロバート・パティンソンが演じたバットマンですが、隠しきれない陰キャ感がすごく良かったです。(ブルース・ウェインはプレイボーイ設定だったはずなので)
おま、マスクとっても涙袋メイクならぬクマメイクしとるけどどういう事?ってスクリーン越しにツッコミそうになりました。野球選手の真似なんですかね。
また、今回のバットマンは名探偵コナンくんばりの推理力を発揮します。別名「劇場版 名探偵ウェイン 闇夜の騎士(ダークナイト)」でした。ハワイで親父から銃の使い方学んだ?とにかく頭がキレッキレです。レッドブル何本飲んだ?どこ住み?てかLINEやってる?
アメコミならではの派手なアクションもありますが、ミステリー映画を観ているかの様な感覚でした。長尺で若干ダレる部分はあったものの、最後までハラハラしながらスクリーンを凝視するかの如く夢中になって鑑賞する事ができました。これから本格的にロバート・パティンソンのバットマンが進んでいくのか…と考えると最高に興奮しますね。キャットウーマンのゾーイ・クラヴィッツもボディラインが美しすぎてずっと観ていたかった…(お巡りさんこちらです)
ヴィランも最後まで狂気に満ちてて魅力的だったな〜。あの闇深い感じがたまらん。
かな〜〜〜り重要な映像がありますので、エンドロールも全部観ましょう。MCUでは常識ですが、アメコミ映画はポストクレジットやエンドクレジットが超超超重要です。この前の「ヴェノム」でのポスクレも映画館で観て最高に興奮しました。結果としてはアレでしたが()
独自の路線を開拓したパンダメイク陰キャ・新生バットマン、今後も非常に楽しみです。


想:リドラーの1ミリ程のメッシ感



Coda あいのうた

聾唖者の両親・兄と共に港町で暮らす健聴者の主人公ルビーが「歌」を通じ、自身・家族と共に大きな変化をもたらしていくお話。


祝!本年度アカデミー賞作品賞受賞!!

元々ノミネートされていた時から気になっていた作品でしたが、上映終了が近づいていた為にミーハー精神を発揮させ、受賞発表当日の仕事終わりに映画館へ観に行きました。レイトショーでしたが、そこそこの客数。私と同じ様な考えの方が少なからずいたと思うので、勝手に仲間認定しておりました。
ど平日の仕事後でしたが、観に行って全く後悔なし。作品賞も納得の名作でした。終盤にかけて自然と涙が溢れてきたので、前情報を殆ど仕入れていなかった為にマスクの中がとんでもない事になってしまいました。マスクの替えを持って行きましょう。
名作と思った所以としては、ストーリーももちろんですが、何よりも出演俳優達の演技。お父さん役のトロイ・コッツァーは実際も聾唖者として俳優活動を行なっており、見事に今回のアカデミー賞で助演男優賞を獲得しました。
娘を見守るお父さんながらの表情、音が聞こえないながらも娘の声を感じ取ろうとする表情、ちょっと思い出すだけでも泣けてしまいます。これ以上言うとネタバレになると共に思い出して涙がポロポロ出てきそうなのでやめておきます。お父さんだけでなく登場人物が全員魅力的で、主人公のルビーを演じるエミリア・ジョーンズの歌声もパワフルで迫力がありながらも、繊細な一面を併せ持つ、ハイブリッドボイス(?)だったので、劇場で歌声を聴くことができて最高に幸せな気持ちになりました。
元はAppleTVでのストリーミング配信作品なので、劇場で鑑賞できるのは貴重なんですよね。1人でも多くの人に観て欲しい作品です。一つ注意喚起しておくと、割とドぎつい下ネタがぶち込まれるので、決して綺麗なお涙頂戴映画という訳ではないです。欧米出身だったら思わず「Wow…Jesus…」と囁いてたかもしれません。ちなみに、一人で観に行きましたが上映中にとあるシーンで普通にボソッと声に出して笑ってしまいました。周りに座ってる方々も笑っていたのでホッとしましたが、大変失礼いたしました。下ネタ要素もこの作品の魅力の一つだと思います。
学校で教材として流して欲しいと思いましたが、普通にドギツイ下ネタが出てくるので、多分無理でした。
AppleTVの作品なのでおそらくNetflixやアマプラでは観れないかもしれません…映画館へ急ぎましょう!!


感想まとめ:父ちゃんの口の悪さ草


以上です。
無駄に長くなってしまいました。
また気分で更新したいと思います。
よろしくお願いいたします。

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