社会構造の歪み

 今の大学四年生は一つ学年が上の先輩に憎悪の感情を抱いているだろう。なぜならコロナが出始めた頃に卒業旅行をして帰国後感染していることがわかったり先輩の学年は就職しやすかったと言って傲慢な態度を取られたからだ。先輩の学年を懲らしめるためには直接の暴力以外の方法では就職できなかった卒業生に対して就活で楽をしたお詫びとして収入補填をすべきだ。

 ただ、昨年コロナが出始めた頃に海外への卒業旅行をした結果感染したことがわかった者は愚かかもしれないが、それ以前にこの国の社会が一度就職したら長い休みが取れないことが問題の根本的な原因だろう。大して生産性も高くない仕組みなのに一度就職したら嫌でもなかなかやめられない。まあ、学生のときに順調に就職したら誰かが決めたレールの上を歩くこと自体に問題がないと捉えて考えようともしないからだろう。

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