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写真とアート。

最近読んでいる本に『13歳からのアート思考』。『How to art thinking』という本がある。『13歳からのアート思考』は読み終えたが、『How to art thinking』のほうは、まだ途中までしか読んでいない。
現在まで読んだ中での自分が思う写真とアートの関係性。写真はアートになりうるのか。について本を読んでの感想を書こうと思う。

13歳からのアート思考を読んで自分が感じたことは
①全ての物事はアートになりうる。問題はそこから何を感じ取るか。
②今までは同じことをするのが正解だったが、現在は違いを求められる。
③花職人になるな。根を生やし育てろ。自分の興味、嗜好に対して何故を突き立て、それに対して何故好きかを考えろ。

ざっくりわけて上記3つです。本には6つのセクションがあり、多くの学びがあり、とても面白くアート思考について学べるのでお勧めの本です。

学生の頃あんなに嫌だった読書感想文だが、今は本を読んでアウトプットしたい気持ちと誰かと共有したい気持ちでこのnoteを書いているので、一個人の考えとして読んでいただけたら幸いです。

僕は写真を撮る人であり、絵画や音楽などのアートには詳しくないので、ここでは写真とアートについて書こうと思っています。

上記の①~③の自分が感じたことについて、①についてデュシャンというアーティストの『泉』の作品がインパクトがあり、小便器をアートにしたものというのに驚きました。アートになるには見た目はさほど重要ではなく、それまでの思考過程とりわけ③の自分の根を生やした結果が作品として花を開くという過程がとても魅力的。

ここを写真に置き換えて考えると写真の上手さはさほどアートになるには関係はないが、写真を作品するまでの過程で何を感じアートとして提示するのかが重要なのではないかと考えました。

②の今までは同じが正解だった。ここの点で日本は同じを品質よく作ることに長けているが、違いを作るのが苦手なようにとても感じ、それを象徴するように昨今SNSではバズる写真を誰かが撮影すると、すぐに同じを撮影しまたバズるというサイクルが容易に生まれます。
ここではそのバズる。が良い悪いとかではなく、同じを作るのがうまいが故に起こる事象として書いています。カメラの性能が向上した今、同じを作ることは容易です。さらにAIが発展してきた現在、またこれからの時代は個が尊重され、他とは違う作品を残していくことが必要とされます。そんな時代にまだ同じを量産し続ける必要性があるか。を今一度考えなおしたいと思いました。

2冊目の『How to art thinking』の内容は1冊目の『13歳からのアート思考』よりビジネスよりの内容になっており、少し難しい内容にはなっていますが、アートの触発やアートは詩的であるという内容があり、写真においては触発は写真展や写真集をより多く見て、そこから何を感じたか。どのような部分からそう感じたのかアウトプットしながら自身に落とし込み、では自分はどういう風に撮って作品として残していくのか。を考えながら写真展や写真集を見てみようと思いました。

SNSでの写真の発信、写真展の開催とアウトプットをに力を入れるのではなく、今一度写真について考えなおし自分だけの作品とは。と考えていきたいと思いました。

ぜひ皆さんも写真展や写真集を見た時に、なんで自分はそれが好きなのか。ということを友達や恋人、近くにいる人にアウトプットしてみてください。ここで大事なことは正解を追い求めないことです。アートは色んな見方がある。というのがアートです。写真展や写真集も同じで写真家の意図はそこにあっても正解はありません。

自分がその写真を見て何を感じたか。がとても大事であり、歌を聴いた時のようにただ写真集や写真展を見てそこから感じて取ることが大切です。

そうやって楽しむと写真展に足を運ぶ回数も増え、写真集も購入したくなるかと思います。
ぜひアートとしての写真を楽しんでみてください。

サポートして頂き、誠にありがとうございます。 サポートは今後の撮影遠征費、個展開催等に使用させていただきます。 引き続き応援のほど宜しくお願いいたします。