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「眠り」が苦手だった私を眠れるようにしてくれた展覧会💤『眠り展』💛眠っている時間はムダなんかじゃない!創造の源泉だとわかったので~!!

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子供の頃から、「寝る時間」があまり好きではない私💤
眠る必要がないのなら、起きていてもっといろいろ面白い事をしたいと思っていたから!
そう、眠っている時間が「ムダ」だと思っていたのです。
なので、寝ないと生きていけないので渋々床に就くのだけど、「速く効率よく寝て短時間で起きたい」と思っていると逆に緊張して眠れなくなってしまうのでした。。。

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しかし!!!先月から始まった「眠り」展は、なんと眠っている時間はムダどころか、創造の源泉だということを教えてくれたのです(^^♪
それにかなり納得した私は、「眠り」が好きになり、積極的に「眠り」に向かうようになったところ眠れるようになりました~めでたしめでたし。。。そこで終わるんかい!
いえいえ、せっかくなので、どんな展覧会なのかもお伝えしますね☀

【眠り展とは?!】
「眠り」をテーマに名作を展示☀ユニークな切り口で、魅力的に展開😘@東京国立近代美術館☆11月25日~ 2021年2月23日☆

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☀ココが今回企画した学芸員・古舘遼さんのポイント☀
展示を観てわかったのは、「眠り」をテーマにすると、「夢」よりも更に拡がりが大きく、哲学的にも深くなっていくこと♪
まず、序章では、「眠り」は「目を閉じる」ことから始まることを伝えてくれる。あたりまえだけど、ちょっと忘れてたかも~(;^_^A
あまりにも有名(で微笑ましい)ルーベンスの《眠る二人の子供》と、海老原 喜之助の《姉妹眠る》の隣り合わせ展示がとてもステキ。古今東西の眠りの普遍性をシンボライズ!!!

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「生のかなしみ」コーナーでは、内藤礼《死者のための枕》が異彩を放つ。枕まで幽霊のように幽玄!!シルクオーガンジーでできています😀

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オリジナリティーあふれるのが、第5章の「河原温 存在の証しとしての眠り」。アーティストの「個展」となっているのはこのコーナーのみ。
河原温が、奈良原 一高宛にたくさん送った「I GOT UP  AT 〇.〇.AM」シリーズが衝撃的。学芸員さん曰く「毎朝、何時に起きたというハガキを送っても、その後ちゃんと生きているかどうかの確証にはならない」。確かにね~!それにしても、河原さん、結構寝坊?なのね、とか、このハガキ何度も受け取った奈良原さんの気持ちは?など想像が広がりました。

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そして、「眠り」の究極は「死」であるということ、または生と死のハザマなのか?!などなど、とてもインスピレーショナルな展覧会です(^^♪

そして、「眠り」が芸術の創造の原点だということを、展覧会全体を通して私達に伝えてくれるのが、ゴヤの版画《『ロス ・カプリーチョス』:理性の眠りは怪物を生む》です。

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フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス《『ロス ・カプリーチョス』:理性の眠りは怪物を生む》1799 年 国立西洋美術館蔵

「眠り」展のシンボル、そして私がポジティブに眠れるようにしてくれたシンボル的作品💛
そう、「理性が眠りについた後にこそ、その人に集まってくる創造の源たち!なんと理性を越えた想像力は破壊的で、怪物のようなイメージを生み出すのです!」

この考え方は、ゴヤから約100年後に出現したシュルレアリスムの思考法にもつながりますね!
※シュルレアリスム→フランスの詩人アンドレ・ブルトンが中心となって推し進めた「シュルレアリスム」は、20世紀において最も大きな影響をおよぼした芸術運動☀彼らは理性を中心とする近代的な考え方を批判し、精神分析学の影響を受けて無意識の世界を探究することで「超現実」という新たなリアリティを追い求めたのです。「理性」を超えた「無意識」≒「眠り」の中に真のクリエーションがある!

これは、毎日眠るのが楽しみになりますね(^^♪

※プレス向け内覧会にて許可を得て撮影しています。

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