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ファッション業界のサスティナビリティを紙で築こう

コミュニティ「議論メシ」のオンラインセッション。今年初の参加です。今回のテーマは「世界のゴミの14%を占める繊維ゴミを循環させるアイデアを紡ぎ出すセッション」です。

セッションを提起して頂いたのは、一般社団法人サーキュラーコットンファクトリーさんです。不要になった洋服を回収して再生する事業(アップサイクル)を推進しています(洋服の繊維ゴミを紙として再生するプロジェクトです)。

今回のセッションの主なテーマはこちら。

・洋服などの繊維ゴミの回収を促進するには?
・アップサイクルした紙の利用シーンとは?

この問いに対して議論を進める中で、色々と出た意見を紹介させて頂けたらと思います。

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ファッション業界の課題と現状

ファッション産業は、製造にかかるエネルギー使用量やライフサイクルの短さなどから環境負荷が非常に大きい産業であり、国際的な課題となっています。まず、ここから初見の方がほとんどではないでしょうか。

洋服の生産から着用・廃棄に至るまで、環境負荷を考慮したサステナブル(持続可能)なファッションへの取り組みは、近年急速に拡大しています。一方、日本における取り組みはまだ限定的なのが現状です。

その要因のひとつが、洋服の生産拠点が海外であり、数多くの工場や企業で分業されていることです。日本の小売市場で販売されている洋服の約98%が海外からの輸入品なのです。

そしてもうひとつ。洋服は色々な素材が混合されてできている点です。サーキュラーコットンファクトリーさんが着目しているのは、そのうちの「コットン」の部分になります。これを紙として再生することを提起されているのです。

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この問題を数値化するとこんな感じ。これを洋服1着に換算すると、二酸化炭素排出量は約25kg。水消費量は約2300lです。想像よりも大きな数値です。

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だからこそ、国際的な課題にも挙げられる訳です。今回の問いの背景はなかなかのインパクトがあります。ファッション業界のサステナビリティについてはこちらのサイトがよくまとまっています。ぜひご覧ください。

■参考記事:
https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/

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消費者も協力した啓蒙活動が急務

やはり一番に挙げられる事として、国内の認知を高めることが必要です。私自身がファッションにあまり興味が無いからかもしれませんが、知らないことが多いと感じでしまいました。

では、国内の認知を高めるための手段として、私たちは何ができるのでしょうか。

例えば、私が小学生の頃には学校で不用品回収のイベントがありました。缶のリサイクルとかです。同じ要領で洋服の回収週間みたいなものを設けます。子供の頃から問題に興味を持たせることが目的です。

そして、アップサイクルした紙の利用先ですが、これも学校の教科書や辞書に使うのです。子供たちに興味を持たせるための手段としては、最適な気がします。

紙の使い道としては、他には防災用品に使うという話もありました。洋服の繊維を再利用するので、強度的にも良い効果が期待できます。

今回はなかなか良い案が出せずにいた私ですが、聞いていて「なるほど!」と思うことばかりでした。少しでもサーキュラーコットンファクトリーさんの事業に結びついてくれるのを期待します。

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おわりに

今回は久しぶりの「議論メシ」の参加になりました。ファッションにおける環境負荷の規模感は、なかなかのインパクトがあります。

先にも書いた通り、まずは国内で関心を高めていくことが重要です。円グラフで示しているように、内容から知らない(興味ない)という人が半数近くいます。そこが最初の出発点になるように思います。

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サーキュラーコットンファクトリーさんの掲げるプロジェクトは、日本に留まらず認知を拡げる助け船になると思います。ぜひとも、成功に向けて加速してくれることを望みながら、結びとさせて頂きます。

今回を契機に、私も洋服の無駄遣いをしないように心がけていきたい。そう思えたセッションでした。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。実際は非定期ですが、毎日更新する気持ちで取り組んでいます。あなたの人生の新たな1ページに添えるように頑張ります。何卒よろしくお願いいたします。

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