ミック@アート好きのノート

人生を彩って豊かにする芸術に夢中になって、日々書き連ねています。アラフォーの男性です。…

ミック@アート好きのノート

人生を彩って豊かにする芸術に夢中になって、日々書き連ねています。アラフォーの男性です。 文学・音楽・絵画・映画を主に、ファッションや建築も。 芸術に関するエッセイや批評、創作の短編小説を定期的に更新中です。

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    一ノ瀬 瑠奈の共同マガジン / 暗闇の森へようこそ。 このマガジンは、noteでの交流を深めるために立ち上げてみた。 人生という暗闇の森の中で,僅かな音や光を頼りに生きる一ノ瀬の生き様を、エッセイという伝書鳩になぞらえて書いてみたい。

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初めのご挨拶、簡易サイトマップと更新スケジュール

はじめに 皆さん、こんにちは。ミックと申します。これからこちらで、芸術についてのエッセイや批評、創作を定期的に発信していきたいと思います。 内容は、文学・音楽・絵画・映画の四本柱を中心に、もしかしたらファッションや建築もたまに入るかもしれません。 どちらかといえば、古典と呼ばれる作品が好きな傾向があります。19世紀の小説やクラシック音楽、印象派の絵画や古典絵画・映画が主な守備範囲ですが、ロック音楽や前衛的な作品も取り上げていきます。時評的な感じで取り上げる作品もあ

    • 魔力に浸る音楽 -名盤『レッド・ツェッペリンⅣ』の凄み

      【金曜日は音楽の日】 ここではない、遠い場所からの力を感じること、それは音楽の醍醐味の一つだと思っています。 そんな、遠い異界の魔力を感じるアルバムの一つが、ハードロックバンド、レッド・ツェッペリンの1971年のアルバム、通称『レッド・ツェッペリンⅣ(フォーシンボルズ)』です。 『天国への階段』という、ロック史上に残る名曲を擁し、語り尽くされた感もあるこの大傑作ですが、改めて聞くと大変面白く、何度聞いても飽きないアルバムです。 一曲目の『ブラック・ドッグ』は

      • 「時」の真珠の魅惑-名作映画『ローラ』 について

        【木曜日は映画の日】 時というものは、目に見えません。私たちが感じることができるのは、時の痕跡だけ。そして、それが驚くほどの美しさを見せることがあります。 そんな「時」の美しさをドラマで描き切った作品としてフランスのジャック・ドゥミ監督、1960年の映画『ローラ』を挙げたいと思います。 「ヌーヴェルヴァーグの真珠」とも言われるこの作品は、精巧かつ簡素な、素晴らしい「時」の結晶と呼びたくなる作品です。 物語の舞台は、ドゥミ自身の故郷のナント。アメリカの水兵た

        • 心の中を辿る旅 -小説『失われた足跡』の魅力

          【水曜日は文学の日】 旅をすることは、自分の内面を探検すること。それは、ロードムービーや、旅を巡る小説における魅力でしょう。 私が好きな「旅をする小説」の一つに、キューバの小説家カルペンティエルの『失われた足跡』があります。探究としての旅が個人の内面にダイナミックに結びついた名作です。 アレホ・カルペンティエルは、1904年、スイスのローザンヌ生まれ。国籍はキューバでありながら、父親はキューバで有名な建築家のフランス人です。異国の地で生まれたことは、彼の作

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        記事

          【創作】美術展で【スナップショット】

          デジャブって信じる? この光景は 前にどこかで見たことがある ってこと? そう どうだろう 体験したことがないから 分からないな 私は今感じている この絵に この絵のこと? これは中世の絵だ 狩りをする沢山の人たちがいて 森の中を駆けている 色とりどりの服を着て 馬に乗っている人たちがいる 棒を持って 犬たちがいて 暗い森の中を駆けている この絵に懐かしさを感じる? 懐かしいとも違う この絵の場所に 私は立っていたという 不思議な強い感覚

          【創作】美術展で【スナップショット】

          民衆の中のリアル-クールベの絵画についての随想

          【月曜日は絵画の日】 絵画において、リアルであることは、よく考えると不思議なことのように思えます。 というのも、古代の壁画から、仏教、キリスト教の宗教美術を含めた近代以前の絵画まで、現実のありのままの光景を描いたものが、実は結構少ない気がするのです。 キリストの磔だったり、古代の神話であったり。いや西洋に限らず、人類の視覚芸術は、「この現実にはない、現実以上の世界をいかに現出して体感させるか」に、長い間多くの賭け金が置かれていたように思えます。 肖像画です

          民衆の中のリアル-クールベの絵画についての随想

          言葉をきらめかせる -ボブ・ディランの詩と音楽

          私たちは文学と音楽を切り離して考えています。しかし、本来はこの二つは結構混ざっていたものだったと思います。 シンガー・ソングライターのボブ・ディランが、ノーベル文学賞を獲った際、選考委員の一人が、古代ギリシアでは、詩人は自ら歌う存在だった、といった感じのコメントを残していたように記憶しているのですが、それはある意味真実です。 個人的には、最初に衝撃を受けた詩人は、ランボーでもマラルメでもなく、ディランでした。特に彼の66年の大傑作アルバム『ブロンド・オン・ブロンド』を

          言葉をきらめかせる -ボブ・ディランの詩と音楽

          【創作】ダ・ヴィンチの吸血鬼 第3話(終)

          ※前回はこちら ダ・ヴィンチの絵が消えた! 静かだった朝食の場は騒然となりました。 ディアモ氏は真っ青になって悪態を呟くと、ヴェッティに平謝りに謝り、カストルプ氏に非礼を詫びて広間を出て行きました。シモーネ、ヴェッティ達も一緒に出て行きます。 しかし、カストルプ氏はというと、立ち上がることもなく、悠然と食事を摂って、口をナプキンで拭きました。 すると、何かに気づいたようにそれをしげしげと見て、執事を呼びました。 「ここに印刷されている文言は、何かわかるかね?」

          【創作】ダ・ヴィンチの吸血鬼 第3話(終)

          山の音楽の魅惑 -ブルックナー『交響曲第5番』について

          【金曜日は音楽の日】 ブルックナーは、クラシックの中でも、不思議な立ち位置にいる作曲家な気がします。 「嫌いなわけではないけど何となく苦手」という方と、熱烈に好きというファンに分かれる感じがしています。つまり、はっきりと人を挑発するような要素はないのだけど、何かとっつきずらい感じがする。 苦手な方や、まだ聞いたことのない方には、私は『交響曲第5番』をお薦めしたいです。 『交響曲第4番(ロマンチック)』が、一般的にはどちらかというと知名度が高いですが、『第

          山の音楽の魅惑 -ブルックナー『交響曲第5番』について

          透明なトーンの美しさ -90年代ゴダール映画の魅力

          【木曜日は映画の日】 人には、「この作品が好き」という他に、人生を変えるくらい影響を受けた作品というのが存在すると思っています。 私にとっての「人生を変えた」作品はというと、90年代のゴダール映画のように感じています。 トルストイの小説『戦争と平和』や、プルースト『失われた時を求めて』、バッハの『マタイ受難曲』は、それぞれ素晴らしいし、大好きです。でも、私が若い頃に衝撃を受けた作品ではない気がします。 90年代のゴダール映画は、私の人生観や物の見方にまで

          透明なトーンの美しさ -90年代ゴダール映画の魅力

          軽やかな青春の一ページ -夏目漱石『三四郎』についての随想

          【水曜日は文学の日】 あらゆる芸術家には最盛期というものがあります。どれほど平板な創作人生に見えようと、始まりと終わりがある以上、最も充実した期間が生まれてきます。 初期の頃は初々しく、多少崩れたところがあっても、勢いに満ちて駆け抜ける力がある。 円熟期になると、それまでの技法が集積して、固有の美を発すると同時にある種の停滞に向かう。晩年は、そうした円熟も停滞も消え、枯れ切った諦念と老いの美に包まれる。 そう考えると、初期と円熟期の間、人間の人生で言う「青春

          軽やかな青春の一ページ -夏目漱石『三四郎』についての随想

          【創作】城跡にて【スナップショット】

          何を考えているのですか? 旅の人 わからない ただ自分の心が身体から離れて 呆然としているかのようです 私がここに来るまで 色々と想像はしていました 幻滅するのではないかとか 今はただ大きな石のある 丘に過ぎないとか でもここに来て 大きく心揺さぶられている 自分がいます それは、なぜ? なぜだろう もしよかったら 少し聞いてくれますか ええ 私は自分のルーツを知りたくて ずっと調べていた 私の家の家系図や 親類への聞き取り、 図書館で調べたりした そ

          【創作】城跡にて【スナップショット】

          眠りと夢想 -レイトンとムーアの絵画の魅力

          【月曜日は絵画の日】 人物を描いた絵の中で、「眠っている姿」の絵は、とても魅力的なものがあります。 現在の写真のポートレートに至るまで、肖像画というのは、大抵こちらを見ている人物の姿が多いです。 それはつまり、その人物がこちらにポーズをとってくれるということで、余計な物語をなくして、その人物のパーソナリティに集中させる意味もあるのでしょう。 眠って、眼を閉じている、という姿は、何かしらの夢想を感じさせます。 多分西洋を含む絵画で、目を瞑った像として

          眠りと夢想 -レイトンとムーアの絵画の魅力

          潮風の薫る冒険 -漫画『ダンピアのおいしい冒険』の魅力

          私は歴史が好きですが、その原点はというと、小学生の頃に読んだ「偉人の伝記」シリーズや、「世界の歴史」シリーズの、学習漫画だという気がしています。 言葉とヴィジュアルの両方があることで、人々が生きて歴史が創られるというダイナミズムを、肌で感じられ、それが歴史の面白さへの開眼に繋がったように思えるのです。 つい先日も、私が昔読んだ、小学生向けのゴッホの伝記漫画(小学館版)をKindleで見つけましたが、今読んでもよくできていて、大変楽しめました。 彼の生涯の有名なエ

          潮風の薫る冒険 -漫画『ダンピアのおいしい冒険』の魅力

          【創作】ダ・ヴィンチの『吸血鬼』第2話

          (※)前回はこちら それは、不思議な絵画でした。 背景は黒く、赤いローブを纏い、聖母のように美しい女性が、黒と白の中世風の衣装を着た男を抱きとめています。 金髪の女性は髪をまとめていて、卵型の美しい肌が輝くようですが、驚くのはその虚ろな表情です。 目線は宙を彷徨って、ここにあらず。口元は半開きで、祈りとも恍惚ともとれる表情になっています。それが、この女性の聖なる部分と俗なる部分を併せて表すかのようです。 『モナ・リザ』のあの微笑が、慈愛と挑発を合

          【創作】ダ・ヴィンチの『吸血鬼』第2話

          森の吟遊詩人たち -3人の美声ブリティッシュ・トラッド歌手

          【金曜日は音楽の日】 私は時折、『ドラゴンクエスト』の影響はゲームだけでなく、ある種の心性にまで及んでいるのではないかと思ったりします。 つまり、ゲームシステムだけでなく、あの舞台のイメージが、人々の「ここではないどこか」のイメージの礎になっているのではないでしょうか。 ヨーロッパ中世の石造りの城、木でできた小屋の村の酒場、魔物や妖精が出る鬱蒼とした森。聖なる力を持つ剣、盾と鎧の装備と魔法、魔王の討伐。 こういったものが人をワクワクさせるのは、あのシリーズのイメー

          森の吟遊詩人たち -3人の美声ブリティッシュ・トラッド歌手