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【北海道開拓の思い出】#16 富山の食生活

栗拾いに本家のおじさん、子供たちと父と私と7人で行って、一斗くらい拾ってきた。家には囲炉裏もあり、そこでテルちゃんが一生懸命栗をふかしていた。私も初めて見る光景。その栗を食べるのがはやく、たちまち栗の殻の山ができるが、私はなかなか食べれない。そうしたら、こうして食べるんだと云う。あの一斗もある栗をぺろりと食べた。

さつまいもも堀りに行った。さつまいもなんて、どうなっているかも分からなかったが、掘るのではなく茎を引っ張れば大きいのが繋がって出てきた。これも初めてで、たちまち背負うだけ掘ってきた。

魚は本家では食べなかった。海のすぐ近くなのに、49日までは生ものはだめ。毎日精進料理で何という物だろうと思ったらミョウガ。その頃は食べたことなかった。キュウリ、ナスビは内地ではまだ畑にあった。本家には大きな池もあった。大きな鯉がずいぶん泳いでいた。柿は2階の窓から手を伸ばせば捕れるくらいになっていた。そして私はイチジクを初めて食べた。柿なら北海道でも食べれるから、イチジクばかり食べた。それも大木だったので大きな実だった。

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