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ふわふわ〜【離人感・現実感消失症】

みなさん、「ふわふわ〜」ってなる時ってありますか?

ペットと触れ合って「ふわふわ〜」、ではありません。
甘いものを食べて「ふわふわ〜」、ではありません。

自分って自分なんだろうか?の「ふわふわ〜」です。


私は疲労が限界に達して発作を起こしている時と、鬱から回復してきて外に出られるようになったくらいの段階の時に、よくなります。

自分が自分でない感じがして、苦しんでいる自分をもう一人の自分が眺めているような感じで、まるで夢を見ているかのような気分になります。

この症状、離人感・現実感消失症という名前がついているみたいです。

小中高の部活動の時は、結構な頻度で過呼吸になっていて、よく「ふわふわ」していました。
当時は厨二病なんじゃないかとか、甘えなんじゃないかとか、苦しんでいる自分のそばで、もう一人の自分が責め立てていたのですが、そういう一つの症状だったみたいです。仕方ないやつだ。


ふわふわタイムが来ると、自分が今生きているのかどうかが分からなくなります。
もしかしたら未来や過去の自分が、今の自分を見てるんじゃないかと思ったり。
空間の認識が薄れて、自分という存在の一点から、流れている映像を眺めているだけなんじゃないかと思ったり。
確かに見たり聞いたりはしているのだけれど、それが本物じゃないような気がしてしまうんです。

全てのことがどうでもよくなってしまうので、ある意味悟りを開いたような精神状態に近いのかもしれません。
鬱の時の焦燥感や自己否定感はないので(そんなことどうでもよくなってしまうので)、楽といえば楽です。


しかし、この症状、厄介です。
もう一人の自分が「ふわふわ〜」と飛んでいってしまうと、怖い妄想が出てきます。
電車に轢かれたらどうなるだろう、とか。
橋から落ちたらどうなるだろう、とか。
ふと、死ぬことを妄想していまうのです。

私が思うに、死に直面したら自分が自分であるという実感が湧くのではないかと、考えているのだと思います。
「こんな自分なんて死ねばいいのに!もう死にたい!」(希死念慮)じゃなくて、「死ねば自分が自分だったって分かるのかな?」みたいなノリです。


離人感・現実感消失症が出ている時は、ふとしたときにこの妄想が出るので、自分でも結構怖くて、基本的に家に引きこもるし、外に出る時は「ここにいくぞ!」、「この人に会いに行くぞ!」と明確な目的を持つようにしています。
何の目的もなくふらふらしていると、そのままもう一人の自分が「ふわふわ〜」と飛んでいって、肉体もさらわれて、現実感がないまま本当に死んじゃうかもしれないと思っちゃうんです。

ほんとに怖い。



なったことがない人からしたら、何言ってんだコイツって感じかもしれませんが、本当にそういう症状ってあるんです。
一種の逃避なんでしょうね。

大丈夫。
あなたはあなた。私は私です。




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