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【読書のススメ】2.紙か電子か?

前回の記事を読んで、読書を習慣にしようと思ってくれた人がいたら幸いである。

今回のテーマは、いざ本を読もうと思った時に、紙の本を読むか電子書籍を読むかだ。ぶっちゃけ最終的にはそれぞれの好みによるのだが、自分なりにそれぞれのメリットとデメリットをまとめてみようと思う。この記事を読んだ後、自分はどちらで読みたいか考えてみてほしい。(ちなみに私は紙派だ)

紙の本のメリット・デメリット

紙の本について、簡単にまとめてみる。

紙本まとめ

まずはメリットについて。

人間は物事を場所に紐づけて記憶すると言われている。自分が昨日何をしたかについて、自分がいた場所を思い浮かべれば自然と思い出すのではないだろうか。読書も同じで、紙の本ならその情報が本全体のどのあたりにあったかが視覚的にわかりやすいので、その分内容を思い出しやすくなる。

同様に、自分が全体のどの辺まで読んだかが常に一目瞭然なのもリアルな厚みがある紙の本ならではの特徴だ。後半になるにつれて達成感を感じたり、ラストスパートをかけたりしやすい。

電子と比べて書き込みの自由度が高いのも魅力の1つだ。デバイスの仕様による制約を受けずに直感的に書き込むことができる。図やイラストも思うがままに書き込める(画力の制約はあるかもしれないが)。読書に限らずデジタルの場合、打ち込むにしろタッチペンで書くにしろ、直感的に完全に思い通りのメモを書くのは難しいのではないだろうか。

お勧めの本を人に貸せるというのも、趣味でコミュニケーションが生まれるという意味でメリットかもしれない。デジタルの場合、さすがに自分のスマホやタブレットを貸すわけにはいかないだろう。友達とおすすめの本を交換してみるのも面白いかもしれない。私は書き込んだメモを見られるのが恥ずかしいので基本的に貸したくないが…。

最後に、本棚やそこに並ぶ本というのは、インテリアとしても結構いい。ほかにも、背表紙を見て内容を思い返すことが復習になったり、本棚を見ることが自分を見つめなおすきっかけになったりと、「そこにある」だけでいろいろな効果があるのも面白い。

次にデメリットについて。

紙の本の場合、入手するためにリアル書店に行ったり(これはこれで楽しいのだが、外出が面倒な人にとってはデメリットだろう)、ネット書店で買っても届くまで待たなければいけなかったりする。

電子と違って一度に持ち運べる冊数が少ないのも、移動時間に読書をする人、特に1日に複数冊読む人にはデメリットになるだろう。遠出をするときや移動時間が長い時はそうではない人にとっても問題になる。

本棚や本がシンプルに場所をとるのもよく言われるデメリットの1つだ。部屋にあまり家具を置きたくない人や置くスペースがない人には紙の本は不便かもしれない。

私はまったく気にしないのだが、自分が読んでいる本を他人に知られるのが嫌な人もいるだろう。その場合、書店でかけてくれる紙製のカバーが部屋にたまっていったり、自分でカバーを買う費用が発生したりする。

電子書籍のメリット・デメリット

次は電子書籍についてまとめるが、ほとんどが上で説明した紙のメリットとデメリットの裏返しなので、特に重要な点のみに絞る。

電子まとめ

電子書籍のメリットは、やはり大量の本を1つのデバイスに入れて持ち運べることだろう。紙で問題となった「場所」の問題が見事に解決される。入手するのために書店に行ったり、自宅に届くまで数日間待ったりしなくていいのも魅力的だ。

デメリットとしては、紙でしか販売されていないものは読めないことや、紙では大きなメリットとなっていた書き込みの自由度が低いことなどが考えられる。

うまく使い分けよう!

以上のことを考えると、本シリーズの前提である「学びのための読書」には紙の本の方が適しているといえるだろう。記憶しやすい、好きに書き込めるというのは学習には非常に便利だ。

ただ、手軽さや持ち運びやすさという点では、圧倒的に電子書籍のほうが勝っており、娯楽として読む分には紙はむしろ不便だろう。

この記事の最初では「どちらで読みたいか」という風に書いたが、どちらか一方に固定するよりも目的に応じて使い分けるのがいいように思える。特にこだわりがないのであれば、学びのため⇨紙、それ以外⇨電子というのが一番よさそうだ。





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