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見えない敵と戦う術『エネルギーをめぐる旅――文明の歴史と私たちの未来』レビュー〜

「エネルギー」この誰もが知っている言葉。だがその概念を説明しろと言われて容易に答えられる人は少ないのではないだろうか?この本は、エネルギーに対する考え方とその未…

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陸橋付近から2024.4

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陸橋付近から2024.3

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1か月前
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邪よ永遠に〜『セックスロボットと人造肉 (テクノロジーは性、食、生、死を“征服"できるか)』レビュー〜

テクノロジーの進歩が凄まじい。最近のそれはAI技術の急速な進歩によるところも大きいようだ。例えばchatGPT、例えば生成AI画像、その他自動翻訳や金融予想まで様々な分野…

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2か月前
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陸橋付近から2024.1

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3か月前
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同じところをぐるぐる回る遊び〜『<責任>の生成ー中動態と当事者研究』レビュー〜

突然だが、サーキット走行というものをご存知だろうか?文字通りサーキットを車やバイクで走る事だ。僕は趣味でオートバイでサーキットを走っていた。過去形なのは、サーキ…

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3か月前
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陸橋付近から2023.12

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陸橋付近から2023.11

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2023.10 枝折峠(しおりとうげ)の滝雲

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6か月前
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2023.10 西福寺

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6か月前
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陸橋付近から2023.10

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6か月前
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異次元の少子化対策に思うこと

厚生労働省の人口動態統計月報年計によれば、2022年の出生数は 77 万 747 人で前年の 81 万 1622 人より4万 875 人減少した(※1)。10年前の2012年、出生数は103 万 7101…

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7か月前
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陸橋付近から2023.9

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8か月前
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村上龍は何故モテる?〜『ユーチューバー』レビュー 〜

僕が初めて村上龍の存在を知ったのはテレビだった。「Ryu‘s Bar 気ままにいい夜」という、村上龍がホストを務める番組で見た記憶が最初だ。 この番組は1987年から1991年に…

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8か月前
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陸橋から2023.8

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9か月前
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暇を潰して潰されて(『暇と退屈の倫理学』レビュー)

人間は、退屈が嫌いだ。退屈から逃れるためなら進んでワーカホリックになったり、政治革命に命を投げ出して死んだり、不幸にすらなってしまう。そんな退屈から我々はどうや…

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9か月前
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見えない敵と戦う術『エネルギーをめぐる旅――文明の歴史と私たちの未来』レビュー〜

「エネルギー」この誰もが知っている言葉。だがその概念を説明しろと言われて容易に答えられる人は少ないのではないだろうか?この本は、エネルギーに対する考え方とその未来をとても分かりやすく、しかも今までにはない新しい視座から教えてくれる。恐らく読んだ人の大半はエネルギーの概念を変えられるに違いない。 まず著者が考えるエネルギー革命は、一般に言われるエネルギー革命と全く違った切り口である。一般的なエネルギー革命がその時代のメインエネルギー資源の変革、つまり石炭から石油、原子力などに

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陸橋付近から2024.4

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陸橋付近から2024.3

邪よ永遠に〜『セックスロボットと人造肉 (テクノロジーは性、食、生、死を“征服"できるか)』レビュー〜

テクノロジーの進歩が凄まじい。最近のそれはAI技術の急速な進歩によるところも大きいようだ。例えばchatGPT、例えば生成AI画像、その他自動翻訳や金融予想まで様々な分野でAIが利用されている。またAI以外でも、様々なテクノロジーが日進月歩で進化する。それは人類の歴史において常に行われてきた言わば当たり前のこだ。しかしそのテクノロジーが問題になることもある。 それはこんな分野で起こりがちだ。セックス、食べ物、誕生、死など、人間の根源に関する分野だ。このような分野は、以前は科

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陸橋付近から2024.1

同じところをぐるぐる回る遊び〜『<責任>の生成ー中動態と当事者研究』レビュー〜

突然だが、サーキット走行というものをご存知だろうか?文字通りサーキットを車やバイクで走る事だ。僕は趣味でオートバイでサーキットを走っていた。過去形なのは、サーキットで怪我をしてしまい現在はサーキット走行自粛中だからだ。それはさておき、このサーキット走行の事を人に話をすると、概ね同じ様な反応が返ってくる。まず、「レースをやってるの?」と聞かれる。「いや、レースではなくただサーキットをぐるぐる走って回るんです」と答えると、「それって何が楽しいの?」と言われる。確かに他人から見れば

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陸橋付近から2023.12

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陸橋付近から2023.11

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2023.10 枝折峠(しおりとうげ)の滝雲

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2023.10 西福寺

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陸橋付近から2023.10

異次元の少子化対策に思うこと

厚生労働省の人口動態統計月報年計によれば、2022年の出生数は 77 万 747 人で前年の 81 万 1622 人より4万 875 人減少した(※1)。10年前の2012年、出生数は103 万 7101人、20年前の2002年は115万6000人だった(※2)。10年で約26万6千人、20年で38万5千人の減少だ。よって日本の大きな問題のひとつであり当然対策を講じなければならないのは明らかだ。   今年6月、岸田内閣による「異次元の少子化対策」の概要が明らかになった(※3)

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陸橋付近から2023.9

村上龍は何故モテる?〜『ユーチューバー』レビュー 〜

僕が初めて村上龍の存在を知ったのはテレビだった。「Ryu‘s Bar 気ままにいい夜」という、村上龍がホストを務める番組で見た記憶が最初だ。 この番組は1987年から1991年にかけて放送され、綺麗なアシスタントとゲスト、そしてホストの村上龍がトークをするという内容だ。当時高校生の僕が村上龍に抱いた第一印象は、なんでこんなに顔が大きくて(不細工ではないと思うが)そんなに格好良くない男がこんなにモテそうな立ち居振る舞いなんだろう?というものだった。モテたい盛りだった思春期の僕に

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陸橋から2023.8

暇を潰して潰されて(『暇と退屈の倫理学』レビュー)

人間は、退屈が嫌いだ。退屈から逃れるためなら進んでワーカホリックになったり、政治革命に命を投げ出して死んだり、不幸にすらなってしまう。そんな退屈から我々はどうやって逃れるのか?そのヒントがこの本には書かれている。この本の著者である國分功一郎氏は、哲学者でありフランス現代思想の研究者である。よってこの本『暇と退屈の倫理学』は哲学的なアプローチで退屈について論じている。 筆者は、退屈を埋めるのは自分の自由意志によるものであるべきであり、人の作り出した欲望を消費することで退屈を埋