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シンガポールでSTAY@HOME 1月20日(金)通算1019日目 イエロー(DORSCON)270日目

シンガポールで採用されている警戒レベルDORSCONが、新型コロナウイルスの流行以降、2年ぶりにオレンジ色から黄色へと4月26日に変化しました。また、ワクチンが完全接種であれば、入国に検査と隔離も免除となり、一層かつての生活に近づいてきていることを実感します。
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1月20日(金)通算1019日目 イエロー(DORSCON)270日目

 旧正月の大晦日は明日だが、今日が金曜ということもあり、多くの人は完全に休みモードに入っていると推測する。先日、繫華街のオーチャードに行った際も、平日であるにもかかわらず大勢の人で賑わっていた。かく言う私も、多くの店が数日休業するのを見越して、多少買い溜めをしたくて出かけた。目的の商品を買い終えてデパートの地下を後にしようとしたとき、車椅子に乗った老人とすれ違った。

 その人は1人で買い物に来ていたらしく、誰かに声を掛けていたが、相手にされなかったらしい。シンガポールには物乞いをする人も居るが、断っておくとこの老人はそういう人ではない様子だ。母と私も最初は素通りしたものの、何だか気になりあと帰りして尋ねてみたところ「オーチャード駅まで、カートを押してくれる人を探しているの」とのこと。見てみると、車椅子の前に手押しのカートがある。どうも、ここに買ったものを詰め込んでいるようだ。

 老人は私達のことを視認していたようだが、母がカートを押しているのを見て「あなたたちには頼めない」とやんわり平気だと伝えられた。また、老人には関係のない事実として、私達はオーチャード駅とは反対のサマセット駅に向かっていた。その意味では、頼まれなくて良かったとも言えるのかもしれない。ちなみに地理関係としては、オーチャード駅、このデパート、サマセット駅という順に並んでいるイメージだ。

 結局、すぐに場を後にしたので、老人がどうなったのかは分からない。ただ、久々に人数制限もなく旧正月に集まる家族のために、張り切って買い物に来たように見えただけに少し気になる。電動の車いすなら荷物は積載できたとは思うが、看板をへこます威力があると耳にしたことがあるため、個人的には手放しに賛同できない。

 死ぬまで歩けるのが理想ではあるものの、人間誰しも加齢と共に体が弱ってくる。自分が同じ立場だったら、と時々考えているが、今のところ有料でも配達を頼むよりも良い案は存在しそうなのに、思い浮かんでいない。


去年(2022年1月20日)の記事はこちら↓

一昨年(2021年1月20日)の記事はこちら↓

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最後までお読みくださり、ありがとうございました。



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