子育て世帯の転入が急増し、つながりの希薄化や多様化する子育て支援ニーズ、地域活性化などに対する課題を抱える、埼玉県さいたま市美園エリア。子育て支援環境づくりの一環として、総務省の「情報通信技術利活用事業費補助金（地域IoT実装推進事業）」の採択を受け、AsMamaが多世代共助コミュニティづくりを始めて５年目となります。

AsMamaの共助コミュニティ創出ステップでは、1～3年を要する創成期において、地域活性につながる交流イベントや暮らし・子育ての共助を促進する「地域の担い手」となる人財の発掘・育成がポイントとなっています。

人と企業と地域をつなぎ、共に頼り合う社会を目指して、関係人口を増やしたり子どもを産み育てやすい地域づくりを10年以上全国各地で取り組んできたAsMamaのノウハウやプラットフォームを活用して、「地域の担い手」の自己実現や活躍を支援しながら地域の課題解決に向けてAsMama主導で伴走するのがコミュニティ創成期。

対して、発展期・成熟期は、育成した「地域の担い手」によって“自立自走”できる共助コミュニティとすることが持続可能性につながる大きなテーマとなっています。

美園エリアでは、シェア・コンシェルジュとしてAsMamaが認定する地域の担い手は、取り組み開始当初は皆無でした。5年目の現在は、浦和美園駅を起点に半径2キロ圏内で16人、5キロ圏内で23人がシェア・コンシェルジュとして多世代共助コミュニティの活性・共助の促進活動に取り組んでいます。

送迎・託児を知り合い同士で頼り合える「子育てシェア」登録者数は、取り組み開始前と現在で7倍以上に増え、半径2キロで300世帯、5キロ圏内で540世帯にまでのぼっています。

このような共助コミュニティの広がりは、この5年間、毎月欠かさずに開催している地域住人の交流機会＝交流イベントが大きな要因です。

人と人・人と企業・人と地域をつなげるAsMamaの交流イベントは、地域の担い手たちの得意やスキルをいかしたワークショップや、地域住人の暮らしを彩る季節イベント、頼り合いを促進するためのママ合コンや預かり体験、そして、企業協働型の学びのセミナーまで、多種多様です。

なかでも特徴的なのが、美園4丁目公園を活用した屋外での交流の場づくりです。家ではなかなか体験できないダイナミックな過ごし方として子どもたちに大人気の段ボールあそびや、成長の記念にもなる手形アート、ママ・パパだけでなくミドル・シニア世代にも人気のファミリー夏祭りなど、シェア・コンシェルジュがそれぞれのスキルや経験・アイデアを持ち寄って、企画から広報活動・当日の運営・交流や共助の促進まで担っています。

感染対策として園や学校や社会全体でもイベントや催しが激減してしまった直近1～2年は特に、子育て世帯にとって、屋外でソーシャルディスタンスを保ちながら、ご近所同士が集い、交流し、身体を動かしながらのびのびと遊べる場として非常に好評で、多いときには100名を超える参加者が集まる貴重な交流機会となっています。

地域密着型商業施設・ウニクス浦和美園に会場提供・ご協力いただいた、2022年7月の「おやこ縁日」も、地域の担い手たちである美園シェア・コンシェルジュチームメンバーが自主的に企画から広報活動・当日の運営・交流や共助の促進し、実現した子育て応援企画です。

10月以降も、イオンモール浦和美園で開催されるイベントへのブース出展なども予定しており、これまで以上に地域の企業・団体・活動家とのコラボを増やして、地域の担い手たちが主導する美園エリアの共助コミュニティづくり自立自走化をすすめていきます。

この記事を最後まで読んでくださったあなたが、さいたま市・浦和美園周辺でご活動されている方や、地域とのつながりを求めている企業の方だったら、またお知り合いがいらっしゃいましたら、一緒に何ができるかお話いたしましょう！
自分のまちでもこんな取り組みしたい！という声もお待ちしています。