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生活を楽しむことに目覚めつつ、春。

最近、「生活を楽しむ」ことに目覚めつつある。カバンや洋服、食べ物に絵画などなど。手の届く範囲で、好きなものを購入するようになった。

以前は、とにかく心の健康を整えることでいっぱいいっぱい。その頃は本が支えだった。勉強のためというより、精神を保つための読書。家に籠って活字を追っていた日々を懐かしく思い出す。「いい洋服を買ったり美味しいものを食べたって、俺の心を救ってくれるわけじゃない」なんて文章が、昔の日記からちらほら出てくる。心から強くそう思っていたから。

きっかけは、ずっと使用していた手提げカバンをリュックに変えたことだと思う。私は、外出中腕がだるくなってくると、平気でカバンを地面に置いていた。当然、カバンの底は汚れる。そのまま家に帰宅する。そんな日々を送ることで、嫌な「気」が自分の中に入ってきていたのではないかと推察している。リュックに変えてからは、自然と地面に着けることが無くなった。すると、日常的に爽やかな心持ちになれた。

カバン一つでこんなにも心の健康に作用がある。それに気づくと、生活が楽しくなった。色々なものに応用して考えるように。例えば、「どんな洋服なら、良い気が入ってくるだろう??」という風に。そうすると、「パーカーとかセーターよりも首周りが楽で自由に身体を動かせるボタンダウンシャツやカーディガンの方が好きだな」「シャツで好きな色は水色、カーディガンならネイビーとか黒がいいな」などと思ったり。一言で云うと、好きなスタイルについてより考えるようになった、と云うことか。

「好きなカバンや洋服がなくても、生きていける」「好きな美術や本や音楽がなくても生きていける」このような、これがなくても生きていける、と云う捉え方ももちろん大事。最も大切で尊い、「生きていく」という事に支障はないのだから。私はずっとこの捉え方のみを推してきた。けど、何が心をより豊かにしてくれるのか、という発想も同じくらい大切だと思うようになった。それもまた、美の探究だと。
季節は、もう春。新しいカバンで、さぁ出かけよう。


(写真は、最近購入したリュックです。勢い余って出勤用と休日用に二つ購入してしまったのは、ご愛嬌。)

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