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へなそうる、おおきなき、そして夜汽車に乗る魚とニートのぞう

私が小学校に上がる前〜小学校中学年のころに好んで読んでいた絵本を紹介したいです。


1.もりのへなそうる


小学校1年生の時、「夢の中で、へなそうるといっしょに森をたんけんしました。また会いたいです。」と読書感想文を書いたけど、本当はそうじゃない。絵本に出てくるお母さんが、作ってくれるサンドイッチが食べたかっただけだった。へなそうるはいつも森で待っていて、兄弟が持たせてもらえるサンドイッチを楽しみにしている。森にない美味しそうな食べ物を、食べたくてしょうがないへなそうるの気持ちがとてもよく分かった。

2.おおきなきがほしい

大きな木に梯子をかけて登っていき、ずーっと上のほうにちいさな小屋を建てて、りすや小鳥と一緒に住みたい。冬は暖かいお茶を淹れて、夏は涼しく吹き抜けにして、おやつにホットケーキを焼こう。
この「ホットケーキ」がべらぼうにおいしそうだった。木の上で、自分だけの部屋で、きつねいろのホットケーキを焼くなんて!と夢が広がって。ホットケーキを焼くところを読みたくて、何度も何度も開いた。


3.はしれ、きたかぜ号


夜汽車(もうこの響きが良き)の中に、深夜、乗りこんできたのはたくさんの魚たち。絵が微妙にリアルで怖い。主人公も最初はちょっとこわがっている。しかし、彼女が夜汽車に乗る前にお母さんに手渡されたチョコレートを分けてあげて、魚のおばさんと仲良くなるのだ。
このチョコレートの描写が、たまらなく美味しそうであった。私はよく、霧の浮舟を買ってきて冷やして置いたのを、パキパキ割って食べながらこの本を読むことを楽しみにしていた。一度、放課後走って帰って早速チョコを割って食べながら読もうとしたところに、友達が遊びにきたので「いま忙しいからあとでね!」と帰してしまったのをよく覚えている。

4.ぐるんぱのようちえん

ぐるんぱは様々な職場で働こうと果敢にトライするのですが、体がでかいのでどうにも役に立たず、クビになってしまいます。とても可哀想です。最終的に、大きなビスケットを焼いてみんなでそれを食べて大円満です。そのビスケットの香ばしそうでおいしそうなこと…!!子供達の体より大きなビスケットをみんなで食べている様子はたまりません!!

5.まとめ

以上、私が子供の頃に好んで読んでいた絵本でした。そうです。全て、食べ物由来で読んでいるのです。おいしそうだからです。大人になってから、未来少年コナンというアニメを見ました。このアニメの中に、ジムシーという少年が出てきます。彼はたった一人で狩りをして生きてきた少年で、食べ物を見るとすぐに「うまそうだな」知らない言葉を聞くとすぐに「それうまいの?」と喜びます。ある時彼は、豚を狩るのを辞めて育てることにします。そしてその豚に「うまそう」と名前をつけるのです。(16話参照)

(9分55秒あたり)
なんて素晴らしいネーミングセンス!

欲求に素直に従った生き方は、何よりも幸せだと思うのです。だから私はいつか、サンドイッチを作って森へ探検に行きたい。木の上に小屋を建ててホットケーキを焼きたい。そして、夜汽車に乗って漁火を見ながらチョコレートを食べ、体より大きなビスケットを食べることを今でも夢見ているのです。

6.おねがい

いくら探しても出てこない美味しそうな絵本があります。それは、どうぶつたちが月を食べるお話しです。似たような絵本は検索すれば出てくるのですが、おいしそうさが別物なのです。月ってどんな味がするんだろう、とにかくおいしそうだと思っていました。もし心当たりのある方がいたら教えてください。よろしくお願いします。

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