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心を亡くさないために

売れない覚悟より【売れる覚悟】
Twitterより

以前Twitterで目にした言葉です。

これを目にしたとき、脳みそが揺さぶられ、そしてその日から忘れられない言葉になりました。

ダメならアルバイトでも何でもやって生きていく。その覚悟はある。
私もそう思っていたし、挑戦する人の言葉として、耳にする事もよくありました。これが"売れない覚悟"

でも必要なのは"売れる覚悟"だったのか、という話。

ものづくりをしていて
1つも売れない経験もしたし
悔しい思いや
自分の不甲斐なさを痛感することも
何度もありました。

それが少しずつ、いいね、素敵!かわいい!と言ってくださるお客様が増えていき
応援してくださる方々にも出会え
小さな成功体験を積み重ねて
なんとかこれを仕事として成り立たせる方法をがむしゃらに模索してますが、まだまだ道半ば。
目指す場所はもっとその先にあります。

失敗、と自分でも分かることはまだ良くて
なんでいつもこうなるんだろ…はアウト。
こういう感情は思考を停止させる。

とにかくがむしゃらにやっていた製作から、ISAMUさんが加わった事で、今、あれこれ整えることができるようになったと実感しています。

もしかしたら
これが私たちにとっての【売れる覚悟】の始まりなのかもしれないなと思ったのが今回。

今までにないほど
私もISAMUさんも
出展前から体を酷使しました。
見たい景色が明確だったから。
それをISAMUさんにも伝えて、彼もその一端を担ってくれた。
辛いとか、精神的な負担はないに等しいけれど、体力的にはキツさもあって、それでもどうしてもやり切りたい!の一心でした。

popupがスタートして
うすうす勘づいていた事が明確に。
なんとか乗り切れるかな?と
自分に甘えていた
"あともう一歩の足りないこと"
popup中にそれを補うために製作を続けました。

在庫が足りない、というだけの話ではないんです。
在庫はこれまでにないくらい
充分にありました。
当たり前ですが、毎日変わる在庫。
作り手としては、全ての作品が愛おしく、それぞれの良さがあると思っていますが、お客さまそれぞれの好みはもちろん、初見でお立ち寄り頂いた皆様の目に留まりやすいもの、お手にとって頂きやすいもの、というのは確かにあって。

常に皆様の目に止まるよう
知っていただけるよう
在庫の変化とともに当然ディスプレイは変えますが、もう一声説得力が欲しい、迫力が欲しい、みんなを驚かせたい、笑顔になってもらいたい、そんな欲求が湧いてきて。

これまで追加制作するときには、作業工程上Chubby Bagを作っていたのですが、今回は4日連続Catch Bag。
これもISAMUさんが加わったことで実現できたこと。

1人の時にはとにかく目の前の出展の準備で精一杯、もう限界でした。
それがISAMUさんが加わったことで、
その次へ向けた準備も取り掛かれるように。
だから会期中でもCatch Bagを追加できたんですよね。

たくさんのお客様に見て頂き、お手にとって頂きたい、そう思うなら、やっておくべき事がある、目標に手が届かず、悶々としていた期間と同じ事をしていてはダメなのは当然。目標があるなら、それを目指す努力の1つに"売れる覚悟"というのが、必ず対となって必要な事なんだなと思った次第です。

たくさん売れたからいいね、よかったね、じゃなくて、その波に飲み込まれて命を落とさぬよう、むしろその波に自分が乗り、舵を取らなくては、HOLO HOLO BIYORIというものづくりを、心をお伝えできなくなる。
変わったね、と言われ、周りを悲しませる。それではダメなのよね。
本末転倒。

だから、売れる覚悟。
売れない覚悟より売れる覚悟。

数字的な売上の話だけではない、その数字の中に、どれだけ心の交流があったのか、これこそ、売れてない時から売れる覚悟を持って取り組んでいないと、いざその時が来たら、忙しい、忙しいが口癖となり、文字通り"心を亡くす"ことになってしまうのかも。
大量生産のものづくりとは異なり、想いを伝えるのがクリエイターの形でもあると思っています。だからこそ
事前の覚悟が大事なんだなと改めて思いました。


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