見出し画像

上海の闇社会を追って

中国経済と国外における中国系の権力者のことについて考えるに
当たり外すことができない場所。

それが上海である。

上海と南京、そして戦時中の満洲を舞台として
作られた小説。
『上海灯蛾』という小説がある。

直木賞受賞候補である上田早夕里先生が
書いた時代小説である。
アヘン販売など一冊丸々暗い雰囲気で構成されるこちらの小説だが
そんな中でもたくさんの人間との関わり企みが交差していて
非常に面白い。

上海が今の中国において非常に重要な役割を果たしていることは
言うまでもない。
今回はその上海に関していろいろ語りたいと思っている。



上海におけるアヘン販売

19世紀の中国において、アヘン取引は重大な社会問題となりました。当時、イギリスなどの西洋列強はアヘンを中国に輸入し、中国人のアヘン中毒が深刻化する一因となりました。このアヘン戦争(1839年-1842年、1856年-1860年)と呼ばれる一連の戦争は、中国政府と西洋列強との間で行われ、中国の主権と領土の問題を巡りました。

アヘン戦争の結果、中国政府はアヘンの流入を抑制するために取り組みを行いました。その後、アヘン取引の禁止や鎮圧のための運動が展開され、中国はアヘンの使用や販売を規制する法律を導入しました。

これがのちのアヘン戦争に発展します。
中国でのアヘン流行は中国の金融的体力を奪っていくことになります。

アヘンで崩れていく上海

上海でのアヘン販売について語っていきますね。

19世紀初頭、上海は中国の主要な港湾都市の一つであり、国内外の商人や外国人居住者が集まる国際的な都市でした。この時期、イギリスなどの西洋列強がアヘンを中国に輸入し、上海を含む各地でアヘン販売が行われました。

当時、アヘンは中国社会に深刻な問題を引き起こしました。中国の政府はアヘンの流入を抑制するために取り組みを行いましたが、アヘン密輸は困難な問題であり、取り締まりが難航しました。アヘンは上海をはじめとする中国の港湾都市を中心に、密輸ルートを通じて流通していました。

アヘン取引は中国社会における依存症や犯罪、経済的な悪影響をもたらしました。また、アヘンの流入によって社会秩序が乱れ、中国政府の統治に対する不満も高まりました。

これに対し、中国の政府はアヘン禁止のための取り組みを強化しました。アヘン密輸取締りの強化や密売人の逮捕、アヘン所持者の処罰などが行われましたが、取り締まりは困難を極めました。

また、アヘン戦争(1839年-1842年、1856年-1860年)も上海を含む中国各地で戦闘や衝突が発生しました。アヘン戦争はアヘン取引や貿易に関する利権問題が背景にあり、中国政府と西洋列強との間で争いが起こりました。

アヘン販売の歴史は中国の現代史において重要な出来事であり、中国の国民意識や独立運動の芽生えにも影響を与えました。これらの出来事は、中国の歴史の一部として研究や文学作品などで取り上げられることがあります。

この部分は今回の小説でもメインで取り上げられているような部分になります。
これ以降の内容に関してはたくさんの文言などが存在していますが
それらの専門的な知識に関しては
読者の皆様で確認していただけることを望んでいます。
事実に反した内容がありましたらお知らせくださいませ。

上海灯蛾から連想される世界とは

都市の輝きと暗闇:上海の煌びやかな都市景観や夜の明かり、一方で裏社会や闇の活動の描写を通じて、都市の対照的な一面を描く可能性があります。

隠された世界や秘密の活動:「灯蛾」という表現からは、夜の暗闇で活動する人々や隠された世界、秘密の取引や裏社会の活動を描く物語が想像されます。

当時の上海はインフレがすごく明日の生活が考えられないほどに
不安定な世界でした。
そんな中でたくさんの人間が共存できるような世界を目指した
思想家。
そして、その真っ黒な世界で自分の利権を広げようとした
軍部の人間とその人物に立ち向かった黒社会。
戦争がより影を潜める中でたくさんの人々はより余裕がある
幸せな生活を求め、上海へと集まります。
そんな中でたくさんの人々と歪みあい
殺し合ったそんな世界を描いています。

現代では考えられないようなこの世界は
小説の中では以外にも身近に感じることができるものが
たくさんあります。
そして、その世界観を持っていることはあなたの価値観をきっと刷新する。
これからの社会で強く生きていく一人として
この本を手に取ることがより大きな道を開く
良いきっかけになると感じています。


それは今の上海でも変わらない。

現在の上海に関して簡単に集めてみました。

  1. 経済の中心地: 上海は中国における経済の中心地の一つです。中国の経済改革開放政策の下、上海は特に金融、貿易、航空、物流、情報技術、自動車産業など、多くの経済部門で重要な役割を果たしています。上海は外国企業の進出や投資が活発であり、中国国内外のビジネス活動の拠点としても重要な位置を占めています。

  2. 国際金融センター: 上海は中国における国際金融センターの一つです。上海証券取引所や中国人民銀行上海支店をはじめとする金融機関が集中しており、国内外の銀行や金融機関、投資ファンドなどが上海にオフィスを構えています。上海は中国の金融政策の実験場としても位置づけられ、金融イノベーションの拠点としての役割も果たしています。

  3. 国際的な貿易拠点: 上海は中国における国際的な貿易拠点として重要な役割を果たしています。上海港は中国最大の貿易港であり、世界有数の貨物取り扱い量を誇っています。上海は自由貿易試験区としての役割も果たしており、中国の経済改革や国際貿易の発展において中心的な役割を果たしています。

  4. 文化と観光の中心地: 上海は中国の文化と観光の中心地でもあります。上海は多様な文化的要素が交錯する都市であり、劇場、美術館、博物館、歴史的な建築物などが点在しています。また、上海は近代的な高層ビルやショッピング街、レストラン、エンターテイメント施設なども充実しており、観光客に人気のある目的地となっています。

中国の首都はもちろん北京ですがそれでもたくさんの人間があつまり
非常に国際的な都市として世界で影響を持っていることを
考えると中国で最も重要な都市は上海だといえるでしょう。

海外から見た上海

東京を越える中国の金融都市である上海と香港では
多くの企業が支社を構えて中国での経済活動に精を出しています。
その中でたくさんの外国人が来る都市として
今までには無いくらいに経済人とのつながりが強いです。

経済界の人間。特にアメリカの大企業の人間が来る場所として
英語が使える人材がたくさん集まっています。
それは中国経済の大きな支えになっていることでしょう。

大きな海に囲まれていることもあり
一昔前では中国の貿易都市としてたくさんの国との
交流を絶えず行ってきました。
中国での経済活動において上海は切っても切れない経済の中心地といえるでしょう。

昔から経済と商売の形態は変わってきています。
しかし、過去でも現在でもたくさんの人間が自分で事業を
持つことで多くの富を持つ都市としてその形態をずっと
保っている。

世界を変える経済力を多く持っている都市・上海
日本との関わりも多く持つこの都市は経済の発展に
欠かせないエンジンである。

最後に

中国との関わりでは難しい部分がたくさんあるかもしれないですが
経済の成長に大きな限界を感じるアジアの大国である
中国は日本からすればまだ発展途上な部分もたくさんあるのかもしれない。
日本の技術と中国の技術を比べると中国の技術はアメリカまでも
越えるような勢いを保持している。
そんな世界線でこれからも中国とたくさん協調していかなくてはならない。

中国のことを知っておくことはこれからもっと大きな世界を
手にすることにつながるのかもしれない。

閲覧ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?