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Earlyステージのスタートアップに参画するのに向いている人

<ざっくりアウトライン> ※この記事は6-7分で読み終える事が出来ます。
1.Growth Hackさせるタイミングとは:スタートアップのフェーズ
2.Growth Hackさせるまで:Idearation からPMF検証までの長い道のり
3.業界をHackする:時間がかかる業界とそうでない業界
4.スタートアップに参画する:早期段階の参画に向いている人

まず、結論としては早期段階のスタートアップに参画するのに向いている人は、事業や業界をGrowth Hackさせながら、自分の成長を楽しめる人と考えています。なので今日は私達が辿ったスタートアップの早期段階のケースを1つの例として共有出来ればと思っています😊

1.Growth Hackさせるタイミングとは

そもそもGrowth Hackとは、ユーザーから得たデータを分析し、改善を繰り返しながら製品やサービスを成長させていくマーケティング手法です。「時間×お金→成長」の→部分の転換効率を上げること、なんて言われたりもしますが、サービス拡大前の成長の土台作りとして欠かせないフェーズです。

各スタートアップの業態や機能などにもよりますが、以下の表で言うところのちょうどMiddle(シリーズA)までに事業をGrowth Hackさせるそもそもの土台を整えておく事になります。

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※引用元:スタートアップにコアメンバーとして参画するための転職サイトAmaterasさん

2.Growth Hackさせるまで

僕らの会社をケーススタディーとして見ていきましょう。海外の方向けの賃貸仲介をオンラインで行うアットハースは現在、PreシリーズAとか、Earlyと呼ばれる事業フェーズにいます。

そう聞くと、え?数年もかかってまだシリーズAに到達していないの?と言われてしまう事もあるのですが、このEarlyステージで検証しなくてはならない事はたくさんあります。

前述したGrowth Hackさせるまでには、以下の長い道のりを辿ります。その1つ1つでも、過去の無数の失敗と共に長ーーーい記事を書けてしまうので、ここでは割愛させて下さい(笑)

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(1).Idearation:数十・数百のアイデア想起、企画する
(2).Lean Startup:Leanに(贅肉をそいだ)ミニマムでコストをかけずに顧客の反応を見ながら最低限の機能を持った試作品MVPを短期間でつくる
(3).Lean Canvas:以下9つのLeanなビジネスモデル構築。① Problem(課題), ② Customer Segments(顧客セグメント)③ Unique Value Proposition (独自の価値提案), ④ Solution(解決策),⑤ Channels(チャネル), ⑥ Revenue Streams(収益の流れ), ⑦ Cost Structure(コスト構造),⑧ Key Metrics(主要指標), ⑨ Unfair Advantage(圧倒的な優位性)など
(4).Lean UX:Leanな顧客体験の検証(ユーザーは誰か?その製品は何のために使われるのか?いつ使われるのか?どんな状況で使われるのか?機能的に1番大事なことは何か?製品を届けるための1番のリスクは何か?)
(5).Agile Dev:ソフトウェア工学において迅速かつ適応的にソフトウェア開発を行う軽量な開発手法群の総称。
(6).PMF(Product Martket Fit):そもそもサービス/プロダクトが、市場や顧客の深いペインに応える解決としてフィットしているのかを検証する

3.業界をHackする
ただちょっと特殊なのアットハースはオンラインのみのSaaSのプロダクトというよりは、オフラインとオンラインを融合させるいわゆるOMO(Online Merges with Offline)の不動産賃貸仲介サービスを提供し、入居お断りという深いペインを抱える外国人を管理会社さまとマッチングしています。

さて、全てのスタートアップがすぐにGrowth Hack出来るかというとそうとは限らないのです。これは不動産業界の構造上、供給サイドのオーナーや管理会社の商習慣として、まだまだオフライン(印鑑や膨大な資料の紙面)でのオペレーションが通常となっている為、そもそも業界の電子化や法改正をコントロール出来ないからです。(PMFの検証:Productをすぐに作ってもMarketにFitするのか検証)

業界の構造がオフラインベースだったり商習慣の縛りが多ければ多いほど、業界をHack/変革する事に時間がかかる為、今私達は特に供給側である管理会社やオーナー様に、「確かに日本人の顧客も減って来ているし、アットハースがオンラインで上質な海外顧客を全部対応してくれたら、今の管理会社と同じ手数料を払って受け入れても良いかもな」と思ってもらえるコア体験を時間をかけて提供している段階となります。(アットハースのビジネスモデルは、オーナー&管理会社から集客業務の委託費用と入居者から賃料1ヶ月分。)※以下、改善してきている点ご参照。

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補足としては、2017、2019年にそれぞれオンラインでの契約説明と契約書のPDF送付が可能となるIT重説の法改正が進み、現在電子化が10%程度(縦軸)かつ労働生産性が40%(横軸)に満たない不動産賃貸業界は、これから益々情報通信業界の様なDX推進と生産性の向上(右上)が期待されています。これが昨今話題になっている不動産テック、Prop Techと言われる世界的にITによるディスラプトの可能性を秘めた業界という事になります。

私達はDX推進と言っても業界のDX(コントロール出来ない)と社内のDX(コントロール出来る)を区別しており、現在は社内のオペレーションエクセレンスを最大化させる社内のDX推進を進めています。

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4.スタートアップに参画する

さて、前置きがちょっと長くなりましたがアットハースの様なアーリーステージのスタートアップにジョインして楽しめるメンバーを私達は以下の様な事を楽しめる人たちと定義します。

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私、アットハース紀野は三菱商事を辞めてフリーランス→自営業→スタートアップとキャリアを作ってきた立場としては、若い時からスタートアップで事業参画する事が、どこでも事業を回して生きていけるスキルと経験を得られるのかな、と感じます。会社をGrowth Hackさせる事と自身の成長が重なるフェーズをチームメンバー全員で感じる事が出来るかもしれません。

よく言われている事ですが、効率的に自由に働き、迅速な意思決定をした結果、お客さんから直接喜びの声をダイレクトにもらえます。
本来入居拒否されるべきでないハイエンドの海外の方の家探しだけでなく、生活サポートや入居者のご家族の安全を守る仕事です。Googleレビューでたくさんの反響を頂き、本当に大変な仕事ではあるけれどその分メンバーは大きなやりがいを感じています。

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ただ裏を返すと、度重なる管理会社と入居者のイレギュラーな要望を迅速かつ的確に自分で判断して決めなくてはいけない為、誰も正解を教えてくれないし、普段から自主的にオンラインや本等を通じてインプットとアウトプットを繰り返し自律的に努力し続ける必要が有ります。

顧客やチームに不可価値を提供出来ない人は予算や教育の機会が限られているスタートアップに貢献せずに居続ける事がそもそも出来ないからです。
(カルチャーとしては、米系の外資系企業に精通するところがあると個人的に感じています。)最初の数ヶ月、もちろん教育の機会を私達は提供していますが、自身を教育し改善し続ける人がアットハースに残っているし、これは多くのスタートアップでも同様だと思います。

こう聞くとちょっと怖い様にも思えますが、これらを読んでみて「面白そう」「チャレンジしてみたい」と思える人はスタートアップの初期段階の参加と成長を考えてみても良いかもしれません。

初期からジョインして活躍を続ければ、年齢に関係無く意思決定権を持つ経営層としてExit時に膨大なリターンを期待出来るSOなども付与されたり、自分で今後事業を起こす時に大きな追い風になるからです。もしもっと詳しく知ってみたい、面白かったと思って頂けた方はポチッとLikeを押してみて、お気軽に連絡下さいね。

アットハースに限らず、個人の人生にとって何がベストなのか、他スタートアップへの参画のキャリア相談などお役に立てるかもしれません😉

紀野

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<連絡先> アットハウス、とお間違いなく〜
フォロー、メッセージお気軽に!
・メール: kino@athearth.com
・サービス動画:Youtubeでチェック😉
https://www.youtube.com/watch?v=X0uRfi4_3Qk