今まで生きてきて、自分の身にあらゆる出来事が起こるたびに、自分と向き合ってきた。
今年になって適応障害と診断された後もそれは変わらない。
ただ、一つだけ変わったこと。それは…
生じた出来事について周りの人や環境のせいにするのをやめたこと

繰り返される転職

私は転職を繰り返してきた。
理由は簡単。
自分のやりたいことを仕事にしていないから。
というか、親が決めたことに従順にしたがって仕事を決めた結果だからだ。
運良く国家資格を持っていいるので、はっきりいって職探しには困らない。
どこに行っても募集はあるし、給料もそこそこもらえる。
生きていくには困らないレベルの、傍から見ればすごく魅力的な資格。
世間的には「その資格を取ることを進めてきた親に感謝するべき」なのかもしれない。

でも、この資格、私にとって何も意味がないのだ。
おかげで、転職するたびに給料は下がっている。
もっと楽に働ける場所は．．．と自分にとって意味のない四角く縋り付きながら、仕事を探し続け転職を繰り返してきた結果だ。

仕事に無理矢理やりがいを見つけ、この資格があるから食っていけるんだと自分に言い聞かせ、なんとかギリギリの状態で仕事をこなす日々。
そんな状態を続けていれば、体調も崩すし、改善もしない。当たり前。

自分に嘘をつき続ける

そうやって働いてきて、ついに心と体が過去最大級の悲鳴を上げた。
恐らく、自分の本心を知りたくてカウンセラーの勉強を始めたことも、今回の体調不良のきっかけだと思う。
カウンセリングの練習の度に、今までにないくらい自分の心の奥底に眠る本心を探りながら、打ち明けることを数か月繰り返したことで、今までで一番働きやすい職場であったにも関わらず適応障害との診断が下ったのだと思っている。
カウンセリングの練習中は、いつも同じような話をしていたのだろう。
勉強仲間にも心配されるほどだった。
無理はしたくない、わかっているのにできない自分。その理由が知りたかったから、同じ話ばかりして自己理解を深めようとしていたのだと思う。

幼少期の私を少しだけ紹介

私は3姉妹の長女として育ってきた。
物心ついた頃から、両親の喧嘩が絶えない。怖くて仕方ない日々。
良い子にするしかなかった。
妹を守らなければならない、親の機嫌を損ねないようにしなければならない。そして長女は家を継がなければならないという呪縛。

勝手に自分が我慢すればいいのだと思うようになっていたのだろう。
欲しいものも言えない。親が買い与えてくれたものは気に入らなくても気に入ったふりをする。
ちょっとしたことで怒られるので、謝るしかない。言い訳ができない。
幼い私が、健全に生きていくために備えたスキル。

自分を素直に表現することをとことん抑えていたため、
TVに映る有名人は何でこんなにも自分を公共の場で表現できるのか？？
親に本来の自分の姿がバレてしまうから、私は絶対TVに出るような有名人にはなれない！！と思っていたのだ。

自分の感情って何？？

社会人になり、仕事が楽しい、やりがいがあると心から思ったことはあるのだろうか？
いくら褒められても、結果を出しても、どうしても自分に自信が持てない自分が常に付きまとう理由は何？

あるとき受けた有料のカウンセリングで、「それはあなたの感情ではないね。自分の気持ちに気付けていないね」と言われた。キョトンとした。
感情？気持ち？
今私言葉にしましたよね？？
それ、違うの？？？
？で頭がいっぱいになった。

でも思い当たることはあった。
いつも人と会話をするときの思考の癖だ。
・相手の期待する答えを自分なりに考えて、返答してしまう
・相手の反応が悪いときは、すぐに謝りフォローする
・自分の素直な気持ちを表現するのがすごく怖い
・だから無難な会話や返答をしてしまい、すごく疲れる
これらを自分では理解しているのだ。

ということは、カウンセラーの先生が言った言葉の意味とは…
私が言葉にしている感情や気持ちは他人のために予測したもので、本来の自分のものではないということなのかな？改めて言葉にするのは難しい…。
そこに気付くのに、2年もかかった笑

仮面をかぶっている自分を自覚する

結局この思考の癖は、生活環境によるものが大きかったのだと何となくわかっていたが、周りのせいにしたところで何も変わらない、とようやく気付くことができたのは適応障害になって回復してきてから。
周りのせいにしてしまうことで、自分を守っていたのかもしれない。
でも、初めて自分のやしたいことに向けて転職活動をし始めてから、全く採用されない理由を探しまくっていた時、突然脳裏に浮かんだ言葉が「親の前で仮面をかぶってきた自分」だ。
そして、色々思い出したのだ。親の顔色を窺ってばかりで、今でもまだそこに支配されている自分に。

もう、卒業しよう。。。

やっと決心がついた。

それは「自分に起こる出来事全てにおいて、周りの人や環境のせいにするのをやめる」ということ。

もう子どもじゃない。てか、アラフォー。。。
もう全てにおいて、自分で責任を取って生きて行っていいんだ。

一気に肩の荷が下りた感覚がした^^

気付くの、遅かったなぁ…。
でもまだこれから先は自分の自由に生きていける！！
そう考えただけで、すごくワクワクしてしまう。

よかった、気付けて。とホッとしたのであります。

以上、お付き合いありがとうございました^^