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「このままでいいのか」を強烈に考えるきっかけになった本〜夢を叶える夢を見た〜

友達から「この本、やばい。」と紹介された。

やばい本ってなに?

「読むとやばいから覚悟して読んだほうがいいよ。」

え・・・めっちゃ怖いじゃん。

読むとやばい本

覚悟がいる本って何?めっちゃホラーとかなの?エグい描写がある本なの?と思ったんだけど、聞くと、大企業を飛び出して脚本家になった人が書いた本らしい。何がやばいのか。

ずっと三菱重工業という大企業に勤めていた著者は、今は脚本家として働いているらしい。なるほど、その著者がどのように脚本家になったのかが書いてある本なのか!と思ったが、全然違った。

一部その話もあるんだけど、これは著者による夢を叶える人、叶えない人を取材したノンフィクションレポートだった。

『夢を叶える夢を見た』

本の紹介文はこうだ。

「夢という爆弾」を爆発させて死ぬ人と、爆発させることなく「夢の不発弾」を抱えたまま死ぬ人。人生を終える時、人はそれぞれ何を思うのだろうか。本当に充実した人生とは、いったいどんなものなのか。誰もが抱く永遠のテーマに挑んだ著者初の渾身のノンフィクション。何とか人生を変えたい、と思い悩む全ての人に―。

爆発させるというのにはネガティブなニュアンスが感じられるが、「夢という爆弾」を爆発させるとは、思ったことをやりきるという意味だろう。

それにしても「夢の不発弾」という言葉。わかりやすくて強い。

そう言われると、胸の奥に秘めてる人がたくさんいるんじゃないだろうか。不発弾を持ってると気づいている人も、まだ気づいていない人も。

何とか人生を変えたい、と思い悩む全ての人に―。

と書いてあるので、こういう人生に迷ってる人向けに書かれてる本です。

勧められたものの、覚悟がいると言われちゃうと、なかなか表紙を開くタイミングを見つけられず。しばらく放置した。

飛ぶか飛ばないかの4つのパターン

そうこうしているうちに、私自身も今後の人生をどうしようかと悩む時が来た。そうだ、本を読んでみよう。そう思って開いた。

この本には、著者が実施したアンケートやインタビューが載っている。

・学生時代の希望職種に自分自身で見切りをつけたのはいつか
・学生時代に夢見た仕事にもう一度挑戦するとしたら、何歳までやり直しが聞くと思うか
・夢見た仕事に今からチャレンジする気はあるか

とか。世代別に集計したりして、興味深い結果が出てくる。

この本では夢に向かう人を大きく4つのパターンに分けて書いている。

①飛んだ人
②飛ばなかった人
③飛ばなきゃよかった
④飛べばよかった

なるほど、確かにこの4つかもしれない。
飛ぶか飛ばないか × 結果よかったか悪かったか

この4つのレポートを読むことにより、それぞれがどういう心情でその選択をしたのか、結果どう思っているのかをありありと知ることができる。

大体、夢を叶える系の話は①が多い。

この本のすごいところは、飛んでダメだった人、飛ばなくてダメだった人の体験談が書かれていることだと思う。

そして今から20年前の2002年に初版が刊行されているけれど、書かれている本質は今でも何も変わらないと思った。

①飛んだ人と②飛ばなかった人については、その選択の決定打が何だったか、選択のために不可欠なものが何だったかについても触れている。


私が一番刺さったのは④飛べばよかったのパート。

「あの時こうしていれば・・」が50歳になって後悔が心に残り続ける。
でもあの時の自分にはできなかった。。そう答える人の話を読み、想像してみた。

私がここで何もチャレンジせず、やりたいことに目を瞑ることが一生の後悔として付き纏うのかもしれない、と。

うわ、それは本当に嫌だ。それなら、結果がどうあれやるだけやって後悔した方がいい。と思った。

言うは易し行うは難しだけど、不可能ではない。
始めるのに遅いということもない。

きっと誰でもいつでも飛ぶことはできると思う。
あえて飛ばない選択もありだと思う。

この本には、自分はどうありたいのか考えるヒントがたくさん詰まってました。

読むと揺れるかもしれないし、飛び出したくなっちゃうかもしれない。

それでもよければ、ぜひこの本おすすめします。


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