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かけっこ練習ノート – なぜ腕は曲げて振るの?

10月19日(木)


練習内容

  • 体幹トレーニング

  • 片足立ち、片足かかと上げ、片足ジャンプ

  • 腕振り練習(腕を伸ばした状態から少し折りたたむアプローチ)

  • アンクルホップ、前に進むアンクルホップ(ラダーを使って)

  • 50m走計測
    (小学2,3年生はアンクルホップの代わりにコーディネーショントレーニング)

腕振りの素朴な疑問


腕振りに関して、多くの子が前だけで振ったり、横向きに振ってしまうため、今日は異なるアプローチで考えてみました。

質問:なぜ腕は曲げて振るのでしょうか?

通常、特に意識することなく「腕は90度に曲げて走りましょう」と言われがちです。しかし、これが本当に正しいのでしょうか?

試しに腕を伸ばして振ってみる


試しに、腕をわざと伸ばして振ってみましょう。この振り方は遠心力を最も生み出すため、腕を曲げて振るよりも地面に力を加えることができます。例えば幅跳びでは、最大の力を生み出すために腕を伸ばして振ります。

それでは、なぜ走るときに腕を伸ばして走らないのでしょうか?腕を伸ばした方が地面に大きな力を加えられるにもかかわらず。

実際に腕を伸ばして走ってみると、確かに一歩の大きさ(ストライド)は伸びますが、腕を速く振ることができないことがわかります。腕が速く振れないと、足も速く動かすことができません。その結果、ピッチ(時間当たりの歩数)も上がりません。走りの速さは「ストライド」×「ピッチ」で決まるため、ピッチが上がらないと速く走ることができません。

腕を曲げる目的


こうしてわかるように、腕を伸ばして走らない理由は「腕を速く振りたいから」です。したがって、腕を必要以上にたくさん曲げる必要はありません。速く大きく腕を振るために必要な分だけ曲げればよいのです。この角度は人によって異なります。筋力や個人のピッチが異なるためです。

そのため、「腕を90度に曲げて走りなさい」という一般的な教えは、必ずしも正しいわけではありません。物事を疑問に思い、試してみることは非常に重要です。

目的を考える事

何でも、目的から考えることが大切だと思います。

腕振りの「目的」は、地面に大きな力を加えること。そのための「手段」は、腕を前後に大きく、速く、タイミングよく振ること。そして腕の角度は、速く大きく振れる最適な角度であればよいと思います。

「腕を90度に曲げて振る」こと自体が目的ではありません。

前回に引き続き、今日も50m走の計測を行いました。暗くなっても子供たちは楽しそうで、何度も挑戦していました。疲れてきてタイムが遅くなることもありましたが、楽しみながら何度も全力で走ることは、最高のトレーニングになっていると感じました。

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