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『DX』が先か、『DX』が先か?

 日経電子版の記事【2つのDXでデジタル化を】は、近年かまびすしい『DX(デジタルトランスフォーメーション)』ではなく、もう一つの『DX(デベロッパーエクスペリエンス)』に注目したリポートです。

  


 確かに、技術者が気持ちよくストレスレスに、そのスキルを発揮しやすい環境の中で、ソフトウエアの開発ができるような体験=『DX(デベロッパーエクスペリエンス)』の実現は、きわめて重要なはずです。

『DX(デベロッパーエクスペリエンス)』が
 最大化されると……

① ソフト(コード)の品質が向上する。

② アイデアの革新性が向上する。

③ 直接担当していないタスクへも関心が持てるようになる。
                          など



 ともすれば、ITの設備・システムの導入による業務の効率化で競争優位性を確保する『DX(デジタルトランスフォーメーション)』に視線が行きがちですが、言わば『DX(デジタルトランスフォーメーション)』は器であって、肝心の中身である働く者、開発者の置かれた環境を、最高の開発者体験ができるようなものにする努力・施策は忘れてはならないものです。

 その意味で、『DX(デジタルトランスフォーメーション)』と『DX(デベロッパーエクスペリエンス)』はどちらが先と言うものではなく、同時に、いや、むしろ『DX(デベロッパーエクスペリエンス)』の方を先にすべき位なのかも知れません。『DX(デジタルトランスフォーメーション)』は、『DX(デベロッパーエクスペリエンス)』のための一施策に過ぎないとも言えそうです。



 第4次産業革命の時代、コト消費の時代のプロダクト(モノ・サービス)の開発に『UX(ユーザーエクスペリエンス)』の探求が欠かせないものだとすれば、それを開発する開発者本人の『DX(デベロッパーエクスペリエンス)』をおろそかにして良いはずはありません。



#COMEMO #NIKKEI

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