見出し画像

プロダクトの『汎用性』と『専用性』

 日経電子版の記事【カレー専用米、味の秘密はデータ分析】は、「カレーライス」・「チャーハン」・「炊き込みご飯」・「おにぎり」といった個々の料理に合った専用米を開発する企業のリポートです。

  


 ご飯と言えば主食、主食と言えば、どんな料理にでも合う『汎用性』が持ち味です。お弁当などに冷めてもおいしいお米、お寿司に合うお米くらいしか知らなかったので、料理に合わせて最適化されたお米、と言うのは目から鱗でした。

 考えてみれば、消費者一人ひとりが各々の体験価値を追求するコト消費の時代に、細分化されるスモールマスな市場を見極め、ユーザーのインサイトに肉薄したイノベーティブなプロダクトを開発しようとすれば、自ずと『専用性』が追求される事になるのかも知れません。

 その一方で、全く別の分野ですが、量子コンピューターなどは、その『汎用性』を確立することが求められています

 


 プロダクトにとって、『汎用性』と『専用性』は、表裏一体であり、テクノロジーは、常にその両極を振り子のように揺れながら進化していくのかも知れません。



#COMEMO #NIKKEI

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?