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《連続投稿573日目》不景気が跳躍台になる会社

 日経電子版の記事【日本電産の永守会長「不景気の後ほど最高益のチャンス」】では、日本電産の2020年4~6月期連結決算についてのウェブ説明会の骨子がリポートされています。



 この記事で最も印象深いくだりは、何と言っても末尾の次の一節ではないでしょうか――

(記事より)永守会長「過去のことをどうこう言ってもしょうがない。外部環境が悪くても自分たちで風を起こし、たこを揚げる戦いができるチャンスだ。リーマン・ショックの1年後には最高益を出した。今期も、すぐに最高益をたたき出す元気でやりたい」



 さっそく、その背景にあると思われる経営のエッセンスを記事から抽出し、一般論として整理してみると――

▶不景気を跳躍台にする経営とは

(1)集団指導体制でもワンマンでもない『2トップ体制』などで⇨
  スピード感を持ってコスト削減策を実行
する。

(2)顧客の裾野を広げることで⇨生産基盤を拡大し⇨生産コストを競合が
  減るまで下げ続ける


(3)例えば自動車のEV化のような不可逆の潮流に一番乗りする事で⇨
  先行者利益を獲得する。

(4)逆境にあって、コスト削減のレベルで立ち止まってしまったり、何も
  手を打てずに後退するのではなく、逆に、その時代、あるいは新しい
  時代のニーズを捉えたプロダクトで競合のシェアを奪っていく

                               など



 こうしてみると、不景気を新しい需要、ニーズの生まれる時と捉え、経営トップの先を読んだビジョン(この場合はEV化)のもと、徹底して新しい時代の商品開発を追求し、スピード感を持って顧客に寄り添っていく姿勢は、実に頼もしいものです。

▶ 不景気が跳躍台になる会社
 =経営トップのビジョン
 +経営トップのスピード感
 +イノベーティブな商品開発
 =顧客に寄り添うという事




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