ついにやってやった。
あの厳しい歯科衛生士のお姉さんに
褒められたのである。

以前にも書いたことがあるが
数年前のミスターセンクスの歯は
田舎の川の河川敷くらいガタガタ
そこら中は穴だらけで
百戦錬磨のミスターセンクスであっても
その穴はノーセンクスと言いたくなるほど
それはそれは酷いものだったのである。

半年以上かけて
毎週歯医者に行き
この歯科衛生士さんと
二人三脚で歯石を取りまくり
お猿さんのような優しい歯科医師さんに
抜いたり詰めたりしてもらって
とうとう口内環境を
人並みに戻すことができた。

それからというもの
ミスターセンクスの
口内環境への美意識は
ハリウッドセレブ並みとなり
半年に一回の歯石取りも
PMTCをお願いしている。

PMTCの様子は以前書いた
こちらの変態ブロゲを
参照いただきたい。

お姉さんが怖いので
日々の歯磨きも相当研究した。

電動歯ブラシの最上位機種を購入し
現在使用する歯磨き粉は
なんと３種類である。

そんなこんなで迎えた
PMTCの今日この日
あのおねえさんは
センクスティースを診てこう言い放った。

「よく頑張ったわね」

こんな褒め言葉はあるだろうか。
ガタガタからここまでの道のりが
一瞬のうちにフラッシュバックされ
不覚ながらも目から白濁液が流れそうになり
必死に耐えたセンクスだった。

おねえさんは優しい声で
「はじめますね」と言い
そこからいつものように
90分ほど口内を犯されたわけである。

喜びに満ちたセンクスにとっては
歯石を取るときのその一瞬の痛みさえも
快楽と変わっていた。

「これはご褒美なんだろうか」
そう錯覚するほどの至福の時間を過ごし
センクスの口内環境は
さらにクリーンになったのである。

本当は白くて綺麗な歯が良いが
センクスの歯は真っ白ではない。

本当に健康な歯というものは
ツヤがあるものだそうだ。

良いツヤが出てきたねと
お姉さんの優しい言葉に
センクスティックもツヤテカになったことは
秘密のあっこちゃんである。

良い大人のくせに
少し褒められただけで有頂天である。

有頂天昇天したセンクスであるが
これに満足することなく
さらなる昇天人生を目指し
メザシを朝食にいただきたいと
そう考えている。