見出し画像

追い込みオイコス

いつもの日曜日
いつもの公園で走る
いつもと違うのは
マラソン大会的なナニかが
いつものランニングコースで
行われていたことである

マラソン大会出場者と並走する形で
いつものペースでランニングする

そのうちある老人とすれ違った
ゼッケンをつけているから
マラソン大会出場者だ

その老人はもうヘロヘロで
どのくらいかというと
大丈夫ですかと声をかけようか
躊躇してしまいそうになるくらいだ

なぜかその老人に心を打たれた
その老人はなぜそこまで
自分を追い込むことができるのか
本当にヘロヘロである

辛い時にいかに自分を追い込めるか
もはや追い込むという
そういう次元ではないかもしれない
追い込んで出てくる力さえ
もう出し切っているように見える

多分あの老人は自分と対話している
自分自身と相談し
自分自身を鼓舞しているのである

だから声をかけるのはやめた
ただその挑戦を応援したくなった

40くらいのポンコツおじさん
ミスターセンクスでもその感覚はわかる
その状態になったらもはや意味などない
何のためとかそういう話じゃなく
ただ1歩が出るか出ないかの話だ

自分を追い込み
今までの自分を追い越す
幾つになっても挑戦できるのだ
だからランニングは素晴らしいのだ

いつかあのおじいちゃんと一緒に走りたいな!
オイコス!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?