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鶏肉を小脇に抱えて

昨日の夕飯はグリーンカレーにする予定だったのだが
いざ作ろうとそうなったときになんと
鶏肉が家にないことに気づいてしまった。

午後5時
猛暑のせいで外はまだまだ30度以上の気温
ミスターセックスは考えたのである。

スーパーに鶏肉を買いに行かなければならない
夕飯までに少し運動して
ビールとカレーを美味しく食べたい。

ミスターセックスのこの2つの望みを叶える。
課題解決型プランナーのMR 6 =
ある計画を立て
自らにご提案差し上げたのである。

スーパーまでの道は片道2キロ
往復すれば4キロ
少し距離は短いが運動にはちょうど良いだろう。

そうか
ランニングして鶏肉を買いに行けば良いのである。

しかしこの猛暑の中で
鶏肉を何10分も持ち歩くとなると
新鮮な鶏は茹で鶏になってしまうであろう。

合わせてランニングともなれば
ミスターセックスの体温も上がっているはずであるので
外気温とMR 6の体温
2つの熱が鶏肉を襲うのである。

そう考えた1009州和
冷凍庫から保冷剤をおぼろげに取り出し
最近もらったサコッシュへ入れて
意気揚々とスーパーへ駆け出したのである。

おろおろおろおろ
スーパーに行くと言う事は
主婦の方々と接触すると言うことだ
マスクも忘れてはいけないであろう。

スーパーに到着すると
予想通りたくさんの主婦が
誘うような目線でソーセージを
吟味している姿が見えた。

その中に汗だくのマスクおじさんが入店。
主婦たちの誘うような目線は
一転冷ややかな目線へと変わり
ミスター1009州を突き刺したのであーる。

鶏肉を購入すると言う単純なタスクであるが
ミスターシングスのサコッシュサイズは限られている。
お肉売り場で必死にサコッシュと
鶏肉のパックのサイズを測りながら
挿入できるのか挿入できないのか
ギリギリのLINEの鶏肉を選ぶ。

なんとかかんとか
鶏肉をサコッシュに挿入し
岐路に立つ準備ができた。

走り始めるとこれがまたなかなか重いのである。
しばらく走ってなかったときに感じる
体にまとわりつく贅肉のように
鶏肉が入ったサコッシュは
ボヨンボヨンと揺れ始めたのである。

これは仕方がないそう感じた1009州和
肩にかけていたサコッシュを
ハンドハンドバックのように小脇に抱え
それはそれはへんちくりんなフォームで
走り始めたのである。

家に帰って取り出してみると
保冷剤の効果もあり
茹で鶏にはならずに済んだ。

しかし何千回と言う振動を受けた
鶏肉たちは
パックの隅っこのほうに密集し
蜜です状態になっていたのである。

そこで何を学んだかと言えば
パックはここまで大きい必要がないと言うことである。

サコッシュランナーとしては
パックの大きさは非常に重要であり
端っこによればこんなに小さくなるのであれば
もっとコンパクトに持ち帰れたのではないか。
スーパーでのあの苦労は何だったのだろうか。

パックの端っこに寄った
密です鶏を眺めながら
また世の中の常識に
疑問を呈してしまった
MR 6のその着眼点に
我ながら惚れ惚れするのであった。

次回はもっとサイズアップし
鶏肉ではなく美女を持ち帰る予定である。

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