見出し画像

やっぱり歌が好き

今年は学校現場で音楽を教えていませんが、
私の専門は一応音楽です。
(私が一応、と言いたくなるのは、後述する内容でわかるかもしれません。)

中高大社会人とずっと合唱をしてきて、趣味が高じて大学で声楽を中心に音楽教育を学びました。

だからか、合唱の指導をするときは、言葉が澱みなく出てくるのです。この分野に関しては、自分の中には1番引き出しが多いような気がしていて、こういうときはこう、ここでつまづいているならこの方法というのが、何も見なくてもパッと思い浮かぶ。

他の分野も、小学校の教員なのでもちろんある程度知識も技術もあります。ただ、やっぱり専門でない分、事前準備がとても必要で、教材研究をきちんと行う事がスムーズな授業展開には重要になってきます。

昔、大学生になった頃か、ある人に、
『あなたは器用貧乏だから』
と言われたことがものすごく引っかかっていて、
未だに時々思い出してしまっては凹むことがあります。

器用貧乏って、器用でなんでもこなすことができるが、それゆえ、どれも中途半端になって大成しないこと、という意味ですよね。正直とてもネガティヴに捉えられる言葉です。

実際、それは間違っていなくて、私はある程度のことは満遍なく卒なくこなせてしまう(体育とかも苦手だけど水泳も縄跳びもまあできないわけではない、とかね😅)ために、何をやっても中途半端で、音楽の分野も、ピアノがものすごーく上手なわけでもないし、声楽もものすごーく上手なわけではありません。多分そこを何気なく言われてしまった。できないわけではないしそこそこできるけど、飛び抜けて上手いわけではない。
だから、未だに、専門は“一応”音楽です、と言ってしまいます…。専門って言っていいのかなって、自分を卑下してしまう。

けれども、それを逆手にとって、私は小学校の教員になった。
小学校の教員は、今のところ、なんでもできる方が重宝されます。国語も算数も、体育も理科も家庭科も図工も音楽も!最近は英語もプログラミングなどのICT系にも強くないとやっていけません。それに加えて生徒指導や特別支援への対応など、まさに何でも屋。
私はむしろそれが強みだ!!とも思っているので、ある意味、適職です。

そんな中でも、中学からもうかれこれ約20年近く続けているのが合唱。いよいよ器用貧乏の域を脱してきたかなぁなんて、ちょっと自信を持ってもいいのかもなあなんて、思った出来事がありまして。

私が合唱が好きだということを話したことがあった先生から、飛び込みで合唱の指導をしてほしいと頼まれて、空き時間に指導に行きました。
正直あまり準備もしていなかったのですが、そのとき子どもたちが歌う姿から、問題点も良さもよく見えて、必要な声かけもパッと思い浮かび言葉が澱みなく出てきました。飛び込みで10〜15分程度指導しただけなので、そこまで変化もなかったかもしれませんが、自分にとってはとても驚きと楽しさのある時間でした。

今は歌の指導を発揮する場所はあまりないけれど。やっぱり歌に関わっているときが、1番自分が生き生きできる瞬間かなあと感じています。

細々とでも、続けていくことで、いつか自分の強みになると信じて、これからも楽しみながら続けていきたいです。

みなさんも、何か自分にとっての強みだと思えることはありますか?

この記事が参加している募集

私は私のここがすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?