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江國香織さんの本|人生の幸福な無駄を大事にする

悩んだ時にはいつも江國香織さんの本を開いている気がする。頼りすぎて、もはや心のお薬だと思っている節もある🥲笑

「正しくいなきゃ」とか、「ちゃんとしなきゃ」とか凝り固まった感情に囚われている時は特に、(自分よりとうに年上だけど)彼女の自由奔放で少女らしい感覚にすごく救われる。

もっと自由でいていいんだって、無駄なことこそが幸福だし、人生を楽しもうという気持ちになれる。「幸福な無駄」を大事にする姿にすごく魅力を感じる。

私は「今いる場所は退屈で、ここじゃないどこかに行きたい。」と常々思っているけれど、江国さんの本を読んでいる時だけは、「今ここ」も結構楽しいなと思ってしまう。
というか、江國さんの「今ここ」から飛び出していく力(多分それは平たく言うと想像力っていう表現が良いかな?)が凄い。本当に。

例えば今、私は美顔器で顔にたっぷり保湿した後、一生懸命髪の毛を乾燥させているのですが、江國さんだったら、「なんて可笑しなことをしてるんだろう。保湿したあとに乾燥させるなんて。」ってセルフツッコミ入れたりするのかな〜なんて考えてみる。笑(これは例えが微妙かも。笑)

また、物語を描くためには、「純粋に優しい心だけを持っていては書けない」ってこともこの本の中で書いている。少しの悪意もないと、機微がないということになるので、小説は書けないと。悪意があることで、世の中の機微に触れることができるならば、悪い自分も好きになれるな〜と思えた。

江國さんの視点からは、とるにたりない日常に命を吹き込んで愉しく生きることを教わり、
自分にとっての快楽や自由について、よく考えるようになった。

江國さん、素敵なエッセイや物語をこの世の中に生み出してくれてありがとうございます。という気持ちが溢れて書いてみたnote。
この辺で終わりにします🌝

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