フライト

見慣れない8月

8月になると、街中の顔ぶれが変わる。

よく行くタリーズの店員さんはほとんど大学生になるし、手を繋いで入店してくるカップルも大学生らしい人ばかり。ゲームセンターやショッピングモールには、中高生が増える。

いつも街中をスタスタと歩く社会人たちは、心なしか少なく見える。

とはいいつつも、これは期間限定の顔ぶれ。特にお盆はその傾向が強くなって、働いているのは学生らしき人ばかり。社員さんがこぞって夏休みを取るタイミングで、「シフトたくさん入れてほしいです」という学生が店頭に立っている。

いつも来ている、学生時代から知っている街並みなのに、なんだか知らない街みたいに見える。

ずっと前に何かで読んだけれど、見慣れない景色はアイディアが浮かびやすくなるらしい。新しい光景に刺激を受けて、いつもは思いつかないことが、どんどん浮かんでくる。記憶と記憶をくっつけて、新しい価値観をプレゼントしてくれることもある。

旅中だってそうだ。出発前の思い出に思いをはせたのは無限に続く山道を走っている高速バスの中だし、帰国してからやることを決めたのは12時間以上のフライトの中だった。今まで見たことなかった景色が、なにかの引き金になる。

そう思ったら、日本にいる間でもこの8月はアイディアが思いつく月かもしれない。街中の景色が変わるからこそ、なにか新しいことが生まれるかもしれない。

実際にいつもはコワーキングスペースで仕事をするところ、最近はまたカフェも使っている。いつものカフェだけれど、ちょっと違うカフェ。それもまた、いい刺激になっている。

そう思ったら、暑くても何か起こりそうな気がする。


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