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アーユルヴェーダ:ラクダあれこれ。

インドで私が住んでいた町では、ラクダが町を闊歩していました。

そして私はお家の引っ越しを、ラクダに頼みました。

ラクダの後ろに引き車をつけて、それに冷蔵庫や机とか、家財を載っけて、運んでもらいました。もちろんラクダ使いのおじさんがラクダを誘導してくれます。私は引き車の上にちょこんと座って、私までラクダに運んでもらいました。ラクダに引っ張ってもらいながら眺める街並みはラクダペースでとても穏やかに見えました。周りの車やバイクのクラクションは相変わらずのうるささだったけど。

インド生活の中ではそんなこともありました。

ラジャスタン州に旅に行ったときは、ラクダのコブに乗せてもらうツアーに行きました。コブのところに足をまたいで2時間くらい砂漠を練り歩くツアーでしたが、足とお尻が痛くて痛くてとにかく辛かった。1泊2日のラクダツアー(砂漠でキャンプ)に申し込まなくて本当に良かったと思いました。乗り物に乗って長時間移動することは痔の原因になるってアーユルヴェーダに記述があるのは、こういうことか。とにかくラクダ、いろいろありがとう。です。よく見ると愛くるしい瞳をしている。

アーユルヴェーダでは、

ラクダのいろいろが薬として使われます。

ラクダの乳、そこから作られるヨーグルトやギー、ラクダの尿、ラクダの肉の性質・効能が古典には記述されています。

普段飲んでいる牛の乳は、甘く、冷たい性質。油性で消化に重い。
滋養を与えてくれ、ヴァータとピッタを減らします。

一方、ラクダの乳は、乾性で、熱い性質。塩味があり、消化に軽い。
砂漠に住んでいる動物らしい性質です。
ラクダの乳はヴァータとカファを減らし、浮腫やお腹の病気、痔に良いとあります。

痔にも良いとありますが、私がいた病院で痔に処方したことはありません。(インド内のどこかでは処方している病院もあるのかも)
お腹の病気(ウダラローガ)には処方されています。
アーユルヴェーダでいうお腹の病気は、8種類あって、そのどれもほったらかしにすると、腹水になってしまうというもの。

インドにいた頃、近くのスーパーにラクダの乳がおしゃれなパッケージに入って売られていました。今度買って飲んでみようと思っているうちに忘れていて、結局飲まなかった。悔やまれます。
次回インドに行ったら、ラクダ使いのおじさんに頼んでみようと思います。フレッシュなキャメルミルク飲んでみたいです。

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