【ほぼ百字小説】
「パパ、今日は電車を一本おくらせて。ママは午後三時を過ぎるまで買い物に出ないで。お兄ちゃんはいつもの近道に近づかないこと。お姉ちゃんが次に這い出て来るのは二日後の深夜一時。いい?」朝食後、妹の見立てにそれぞれ頷き、解散した。これで今日も無事に生き延びられるはず。

水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。