『とき』

開始が開始されず
終了が終了できないでいた

時だって
ただ佇みたいときがあるんだな

ぼんやりと赤く染まった
沈めない夕陽を
行くことも
戻ることもできないでいる時とともに
飽かず、眺め続けた

いのちの時間だった

水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。