見出し画像

運動のこと(1)

運動が好きでない。


小さい頃から好きでない。放っておくと屋内でしか遊ばなかった。虫も嫌いだし暑くて汗を流すのも嫌いだし寒いのも嫌いだ。汚れるのも嫌いだ。失敗したら大怪我をしてしまいそうな器械体操なんて恐怖でしかない。だんだん呼吸が苦しくなるマラソンを楽しくやっている人の気が知れない。水泳は嫌いではなかったが、長距離泳ぐことにはマラソン同様に楽しみが見出せない。しかも大人になってからは、プールで肌や髪のコンディションが悪くなるのがかなり不快だということに気づいてしまった。姫か?というレベルで、生理的に不快なことがとにかく嫌なのだ。だから運動が嫌いなのだ。これはもう変えようのない私の性質で、最近ようやく諦めがついた。


まあしかし、大人になってからはそんなことを言って体を動かさないでいると相当に体によくないことも知った。体を動かさないでいるとだるくなったり痛くなったりする。それを解消するための運動は比較的快いということにも、ヨガなどに通って気づいた。ちなみに、40才をすぎて何もしないでいると、毎年1%だか筋力が低下するらしい。


ヨガ(ここではアーサナに限る)は、呼吸ができないぐらい苦しいこともなければ、失敗すればすぐさま骨を折ることもなく、暑い日差しも寒さとも無縁の状況で実践できるという意味で私向きで、ゆるゆるとしたペースでかれこれ5年以上、断続的に通っている。マイペースにできるという意味では私に向いているのだが、関節や筋肉を痛めやすいという側面が同時にあった。基礎的な体力や筋力がないのにアシュタンガなんかやったらすぐに肩や手首を痛めるし、できないポーズに取り組む過程でどこかを壊すことも非常に簡単だ。よほど丁寧にマンツーマンでやらない限り、自分のやっていることが合っているのかどうか、なかなかわからない。私は腕立て伏せが一回もできないレベルの筋力で、しかも体も固いので、とにかくついていけないことがたくさんある。そんなに夢中になれないけど、やらないよりはやる方が良いし、という感じでゆっくりと続けてきたわけだ。

続く。

読んでくださってありがとうございます。頂いたサポートは、私が新しい何かに挑戦するときに使わせて頂きたいと思います。そのお話は、きっとまたnoteで!