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トレーニングとしてレースを活用するにはどうするか【スリーピークス八ヶ岳トレイル編】

●スリーピークス出走の経緯

スリーピークス、3年ほど前から良いよという評判を聞きつけ、2年前にはコース整備の手伝いにいき良いコース・大会に違いないとの確信を持ちつつ、出場する機会を伺っていました。そして、今年は何とか出場できそうな目処がったので、出場することにしました。

とはいえ、一ヶ月前にBE RUNでがっつりピーキングをしていたこともあり、また既に新しいトレーニングフェーズに移行している関係からも、38kmを走るのはレースのダメージを考慮すると少々厳しいなと感じていました。そこで、23kmに注目しました。コースレイアウトもクロスカントリーレース的であり、時間も2時間程度で終わると予想できたので、良いトレーニングにもなるだろうということで、38kmではなく23kmにしたというのが、出走の経緯になります。

大会自体は非常に独特の雰囲気で、とりあえずやっぱり38kmはチャレンジしたいなとは思いました。

●トレーニングとして活用するにあたり考慮した点

さて、本論です。今回のコースレイアウトは、13km地点まで平坦〜緩やかな傾斜を登り、あとは一気に降るコースです。イメージとしては、最初の60-70分はギリギリもつだろう心拍ゾーン4で登りきり、あとは降ると心拍は多少落ちても心拍ゾーン3で40-50分かけて帰ってくるというものでした。合計最大120分で心拍ゾーン3は40-50分、心拍ゾーン4は60-70分の高強度トレーニングというイメージですね。RPEも全体的に7-8くらいで追い込むイメージでした。

あ、心拍ゾーンの設定については、ベース・ビルディング・フォー・サイクリストに掲載されている設定にしています。TrainingPeaksの記事にJoe Frielの設定もありますが、ほぼ同じですかね。ちなみに、先日の基礎構築期間の記事では、この心拍ゾーンの2,3の割合を増やしたという形になります。

●結果

さて、結論から書くと、上記のイメージ通りとはいきませんでした(汗)。詳細を記載すると、ゾーン1 0:02:26、ゾーン2 0:18:05、ゾーン3 0:59:19、ゾーン4 0:36:10、ゾーン5 0:03:19という結果でした。主観的な強度も上げキレずおわったという感じでした。アップの時から身体はかなり重くキレがなく、レース結果も9位と振るわないものでした。客観的に見て、トレーニングとしてもレースとしても失敗な部類と言えますね。

振り返ってみると、若干感覚的な部分も含めると、
1)前回のレースでピーキングを思いっきり作り現在はピークから落ちている状態(ここから上がっていくフェーズ)であったこと
2)徐々に強度・量を上げていく中でのレースだったため疲労が蓄積していた
3)まだショートレースにも適用できる(最初からエンジンをかけられる)身体になっていなかったこと
といった点が重なり、上手くいかなかったのかなと思います。

ただ、トレーニングとしてレースを振り返る場合に、心拍ゾーンや強度をしっかり設定して臨むことは、上述のような振り返りができるという意味でも非常に有用だと思います。日常の練習と同じで、次回までに軌道修正していけばいいからですね。

また、トレーニングとしてという意味では、翌週にあたる今週も通常通り練習がこなせているという意味で、ほどほどの疲労で抑えられたので、ここは計算通りにいったかなと思います。

●トレーニング&レースのポートフォリオを考えてみた

目標達成できたかどうかを成功かどうかの基準とすると、トレーニングとしてレースを活用した場合の結果は以下の4つにざっくり分類できるかと思います。
①トレーニングとして成功×レースとして成功
②トレーニングとして成功×レースとして失敗
③トレーニングとして失敗×レースとして成功
④トレーニングとして失敗×レースとして失敗
今回は④となりました。ちなみに案外③というケースもあります。トレーニングという観点がなければレースとして成功すればいいのですが、案外③も落とし穴かなと思います。疲労が蓄積されたりその後の練習計画がこなせないとマズいかなと。次回、同じようにトレーニングとしてレースに出る場合は、理想は①ですが、③よりもあくまで②を狙うスタンスがいいかなと思ってます(もちろん、②ができれば必然的に①に近くという計算もありますが。そこはもちろん出るからには結果を出したいという気持ちは当然ありますし)

●スリーピークス八ヶ岳トレイルの個人的なレースレポートを公開(レースの分析に当たっての視点についてもまとめてます)

さて、以下では今回のレースレポートを公開してみます。レースの振り返りを行うにあたってのフォーマットとして参考にして頂ければと思います(レースレポートのフォーマットは複数の書籍を参考に独自に作成しています。また、今後も進化させていく予定ではあります)。また、レポートを書く中で振り返りをしていくわけですが、その時にどういう視点で振り返りを行なっているのかについても記載をしました。

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