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#怪奇骨董音楽箱
【勝手に意訳】――V系黄金期バンドの有名曲を「わかりやすく」解釈しよう!
■まえがき
えーと、これだけは言っておかねばなりません。
「僕はこれらのバンドや曲が、大好きでしたし今も好きです」
茶化してはいますが、決して馬鹿にしているわけではないので、それだけは悪しからず……。
つくづく「V系の歌ってイメージが強くて、俯瞰で見ると意味わかんないよね」と思うことがあり、まぁ実際そういう歌詞が多いわけです。
それを「あえて下世話に意訳して」解釈しやすくしてしまう、と
JAPAN――「服を着た憂鬱」とその仲間たち
ジャパン。いやJAPANなのか。
というのも、表記がはっきりしないのだよ、このバンドは。洋楽だと普通はカナひらきされるものの、このバンドにおいては「JAPAN」と銘打たれているケースが実に多い。オビなんかもバンド名をロゴそのまま採用していたりして。それは「日本」を意味するバンド名への敬愛か、はたまたカナで書くと何となく間抜けだからなのか。ヒロミゴーが思い浮かぶ人もいるだろう。
いちいち「全角
【ジョン・ウェットンの個人的傑作12曲 (を選ぶことで、敬愛していた彼への追悼とする文章) 】
2017年1月31日……またも、偉大なるミュージシャンが亡くなった。
ジョン・ウェットン、享年67歳。
大好きだった。でも、近年はあまり追わなくなってしまっていた。
いつでもそこにいて、またすぐ日本に来てくれると思ってしまっていた。
ウェットンは2000年代からアルコール依存症の苦しみを越え、晩年は癌と闘い、摘出。その時期にして結婚し、みるみる痩せていったものの、常に笑顔の写真を発信し
SOFT BALLET『愛と平和』――破壊と創造がループする「代表作」
ソフトバレエのスタジオ作で、万人におすすめできるものはどれか?
オーディナリーな答えはおそらく、ふたつに絞られるだろう。アルファ時代の『愛と平和』か、ビクター時代の『INCUBATE』に。
双方ともに作品としてのバランスが優れており、「アルファ時代の総決算」「ビクター時代の正念場」となる楽曲自体も充実した時期。「森岡:藤井」の作曲者配分も『愛と平和』では「5:6」で、『INCUBATE』では
特定ミュージシャンを好きになると、その先に待っている各種地獄
誰かを、好きになる。
それって恋でも趣味でも同じ、やはり「盲目」に陥りがち。好きすぎて対象の全部を知りたくなり、すべてを自分のものにしたくなる。
いや別に、これは男女に限ったわけでもなく。それこそ趣味、音楽でもそういう人は少なくないのじゃないだろうか。
クラシック愛好家は同じ曲でも指揮者やコンサート・ホール、オーケストラなどの違いを楽しむし、ジャズ愛好者は同じ曲の演者や楽器、編成や年代など
シド・バレットという名の偶像
さて。
たまにはプログレを書かねば。ピンク・フロイドを書かねば。
忘れがちですが、わたし、プログレッシャーでフロイド・ファンなのですよ。ときどき思い出します。
そんなわけで今回は、シド・バレットのお話です。
シド・バレット。本名ロジャー・キース・バレット。
とかく「狂った天才」と言われて肯定意見しか出ない、ピンク・フロイド創設者。
「シー・エミリー・プレイ(エミリーはプレイ・ガール)
『DANCE 2 NOISE』とは何だったのか?
ダンス・トゥ・ノイズ。
BUCK-TICKやSOFT BALLETを「とっても」好きだった人にだけ通じる「ああ、そんなのあったねぇ」というワード。かすっていない人には「何ですかソレ」になってしまう響き。
ご存知でしょうか、皆様。そこで泣いてる人、あなたのために書いてますよこの文章は。
この『DANCE 2 NOISE』と銘打たれた作品群は、ビクターに在籍する若手からベテランまで、メジャー
THE SPACE COWBOYSを知っていますか
まず言っておこう。映画じゃないよ。バンドだよ。ジャミロウワイでもないよ。
それにちょっと悩んだんだよね。タイトル。これがTHE YELLOW MONKEYなら「イエモンを知っていますか」とスマートにまとまられる。でもTHE SPACE COWBOYSの場合「スペカウ」と呼ぶほどのファン、ごくごく非常にものすごく少ないわけで。
というわけで以下は「スペカウ」と呼んでしまうけど、今回は1990年
悟れない坊主、マイケル・キスク
それにしても、マイケル・キスクである。
何がって、未だに「ハロウィンのイメージ」が。
というのも、本当にキスク脱退で離れてしまった(もと)ハロウィン・ファンは多いのだ。というより『守護神伝』ファンが。残ったファンも未だに現在のハロウィンに文句をつけていたりする。じゃあ聴くなよ、と言いたくなるぐらいに。
なぜなら、そこには「ハロウィン=キスク=守護神伝」という、初期ファン暗黙の了解がある。「
かわいそうなローランド
ああ、かわいそうなローランド・グラポウ。
……最初に、そう言い切ってしまおう。なぜかと言うと、きっと書けば書くほどかわいそうになってくるからだ。
どれだけかわいそうかと言うと、簡単にバイオグラフィを書いてみる。
1959年 誕生、12歳からギターを始め、先生に習ってちゃんと勉強する。
1980年代初頭 「ランペイジ(The Rampage)」というバンドに参加して2枚のアルバムを残すが、まっ
失敗作? 挑戦作?……ちゃんと聴こうぜ! ハロウィンの『カメレオン』
さてさて。
以前、駄作とされるドアーズの『ソフト・パレード』を「何言ってんだよ! いい作品じゃないか!」と擁護したわけだけども。擁護というか個人的な情熱で筆を連ねただけ、ですが。
同じように、世間的には駄作だの失敗作だの問題作だの、良い言い方に変換して挑戦作だのと言われて評価が低く、しかし僕は大好きなアルバムがある。
それはドイツのヘヴィ・メタル・バンド、ハロウィンの『カメレオン』。どうだ