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愛情と憎悪もまた背中合わせ

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シリーズものの恐ろしさ(?)は完結を確かめないと、いつまでも頭のどこかに引っかかるところにあります。
今の私は松岡圭祐氏の「高校事変」シリーズに囚われてしまいました。

それでも今刊行されているのが10巻で、本作を入れて後3巻と終わりが見えてきて、次第に読むことに余裕が出てきた感じがします。

生徒や教職員が気持ちを新たにする始業式の日、犯罪史上最凶のテロリストを父に持つ優莉結衣が迎えたのは、心躍る新学期ではなかった。田代ファミリーが総力を結集し、酸鼻極まるサバイバルゲームを挑んでくる。突如行方をくらました男子生徒の謎、担任教師となった伊賀原の暗躍…。午前零時、“結衣狩り”が始まるかに思えたが、事態は思わぬ方向に転がりだす。武蔵小杉高校事変以来、最大規模の頂上決戦。その結末は?(「BOOK」データベースより)

この物語は始まりから突拍子もないものでしたが、これまでの舞台が現実社会を背景にしているので、どこか意味があるように感じていました。

今回はまさに現代社会で主人公結衣に賞金をかけて、人間借りという殺しのサバイバルゲームがメインとなった物語です。

「そこになんの意味があるのか」そう問いながら読み進めていると、結衣の異母兄弟姉妹である篤志や優香の登場、死んだと思っていた姉妹の存在など血を分けている意味を明らかにしていきます。

本作の結末は読んで確かめていただくこととして、家族だから分かり合えているはずでもなく、愛情と憎悪も背中合わせなのだなと改めて感じます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。あなたにとってかけがえのない1日となりますように。

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