ほんの数回会った彼女が、人生の全部だった
直木賞候補にもなった一穂ミチ氏の本屋大賞候補作品を読んでみました。
読んだ本の紹介
出版:2022年11月7日文藝春秋社
単行本:462ページ
あらすじ
感想
文体も美しく、物語として読み応えがありました。ただ、私にはどうしても主人公2人の心情に最後までついていけませんでした。
親、特に母親の呪縛は一人っ子の私も感じていることですが、物語とはいえ、2人があまりに残酷に描かれていて、彼女らと心を通わせることができなかったというのが、本音かもしれません。
もしかしたら、この物語以上につらい現実を味わっておられる方もいらっしゃるのかもしれません。しかし、本人でしか分からない心情に他人である私がどうこう言えるはずもありません。
賞レースの候補になるということで、現実へ一石を投じたという意味では、読んでみる価値はありです。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。これからも励みますね。