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ほんの数回会った彼女が、人生の全部だった

直木賞候補にもなった一穂ミチ氏の本屋大賞候補作品を読んでみました。

読んだ本の紹介

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出版:2022年11月7日文藝春秋社
単行本:462ページ

あらすじ

古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう。二人が出会った、たった一つの運命、切なくも美しい、四半世紀の物語。

Amazon内容紹介

感想

文体も美しく、物語として読み応えがありました。ただ、私にはどうしても主人公2人の心情に最後までついていけませんでした。

親、特に母親の呪縛は一人っ子の私も感じていることですが、物語とはいえ、2人があまりに残酷に描かれていて、彼女らと心を通わせることができなかったというのが、本音かもしれません。

もしかしたら、この物語以上につらい現実を味わっておられる方もいらっしゃるのかもしれません。しかし、本人でしか分からない心情に他人である私がどうこう言えるはずもありません。

賞レースの候補になるということで、現実へ一石を投じたという意味では、読んでみる価値はありです。

#シニア #いなか暮らし #つぶやき #一穂ミチ #文藝春秋 #読書感想文 #読書好きと繋がりたい

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