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永遠の夏をあとに (17-50)

相変わらず、頭痛がして身体の重い日を過ごしています。昨日同様、今日も私には似合わない作品を紹介します。

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田舎町に住む小学六年生の拓人は、幼い頃に神隠しに遭い、その間の記憶を失っている。そんな拓人の前に、弓月小夜子と名乗る、年上の少女が現れた。以前、拓人の母とともに三人で暮らしていたことがあるというが、拓人はどうしても思いだせない。母の入院のため、小学生最後の夏休みを小夜子と過ごすことになった拓人。だが、サヤはなぜか自分のことを語ろうとしない。拓人の記憶に時折よぎるのは、降りしきる花びらと、深山で鳴りつづけるバイオリンの音、月が狂ったように輝く海―なぜ俺はサヤを忘れてる?“彩雲国物語”の著者が描く、やるせないほど切ない夏の物語。(「BOOK」データベースより)

この作品の方が現実感があって、主人公にも弓月小夜子にも気持ちを入れて読むことが出来ました。

「神隠し」ということが現実にあるのかはわからないけれど、日本的にはありだと思うし、彼らと彼らを取り巻く同世代や大人たちの関係や言動に、今の真実が書かれているように感じました。

こういう物語なら主人公と同じ世代だけでなく、2,30代、そして私のようなシニアでも読むに耐えうる作品だと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。今日という日があなたにとってかけがえのない1日となりますように。

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