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本屋大賞の続編は成功したのか?

今日も本屋大賞候補作を読み終えたので、紹介していきます。


読んだ作品の紹介

2023年11月8日に講談社より288ページの単行本として発売されています。

あらすじ

『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語。
「春に翔ぶ」--瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。二人を支える教師・北原が秘めた過去。彼が病院で話しかけられた教え子の菜々が抱えていた問題とは?
「星を編む」--才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者二人が繋いだもの。「波を渡る」--花火のように煌めく時間を経て、愛の果てにも暁海の人生は続いていく。
『汝、星のごとく』の先に描かれる、繋がる未来と新たな愛の形。

Amazon内容紹介

この作品を選んだ理由

第20回本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』続編であり、今年の本屋大賞候補作でもあります。私は著者が最初に本屋大賞を受賞された「流浪の月」に衝撃を受け、著者の今後の活躍に期待した一人です。

感想

最近の傾向として、第1作が好評で続編が出るというのが多くなりました。その書き手として1番人気は東野圭吾さんだと思います。

しかし続編が出せるほどの力量を持つことは、容易ではありません。本作の著者は作品が本屋大賞に2度も選ばれたのですから、これからの小説部門を引っ張っていかれることでしょう。

本作は続編というより、サイドストーリーというべき短編が並んでいます。本作の感想として、「汝、星のごとく」を超えることができたのか、という点で否と私は感じました。

どれだけ近くに寄り添って物語を共に作ろうと、ぼくたちは星にはなれない。けれどぼくたちは光り輝くそれを愛して、編んで、物語を必要としている人たちへとつなげることができる。ぼくたちは、ぼくたちの仕事に誇りを持っている。

本文p183抜粋

この文章に著者の覚悟を読み取りました。是非是非この覚悟で今後も作品を世に出していただきたい、期待しています。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。あなたにとってかけがえのない1日となりますように。

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