見出し画像

名探偵じゃなくても

まだ早起きはできないけれど、それなりに日常が戻ってきて、朝食をとり、朝の洗濯に、部屋の掃除を終えて、PCを開きます。

ここ1ヶ月、韓国文学に浸っていましたが、一段落したので昨日から日本の作品を読み始めました。そして読み終えたのが、今日ご紹介する作品です。


読み終えた作品

2023年12月8日に宝島社から320ページの単行本として発売されています。

Amazonより拝借

あらすじ

クリスマス直前、居酒屋で〝サンタクロース消失事件〟について議論していた楓たちは、紳士然とした男性・我妻に声をかけられた。彼は、かつて小学校の校長を務めていた楓の祖父の教え子なのだという――。”連続自殺未遂事件〟や〝泣いている死体〟など、楓や我妻が持ち込む不可解な謎を、レビー小体型認知症の祖父が名探偵のごとく解決する。しかし、その症状は一進一退を繰り返しており……。

Amazon内容紹介

この作品を選んだ理由

シリーズ累計10万部突破した『このミステーリーが面白い』大賞受賞作の『名探偵のままでいて』続編で、前作同様、幻影の中に誰も見えない真実が見える認知症の祖父とその孫娘が謎解きをするという設定が好きだったからです。

感想

今回も70歳過ぎで認知症を患った元小学校校長で、「まどふき先生」として子ども達から愛された楓の祖父が、症状の一進一退の間に見事に事件を解決する、連作ミステリー短編集です。

本作から祖父の教え子で、現在刑事となった岩田も加わって、事件の内容がさらに本格化しています。特に今回の作品は、ヒッチコック映画から発想を得たミステリーで、ヒッチコック作品の好きな方にどう映るだろうかと考えながら読んだりしました。

最後の最後、前回で解決したかと思われたストーカーの犯人が、無罪放免で楓の前に現れ、楓を好きな四季が負傷するというショッキングな事件も発生します(ネタバレですね。ごめんなさい)

設定が設定だけに、今後このまま続けていくには苦しいと思いますが、著者には実力があるので、新たな境地を開いていただきたいと願っています。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。あなたにとってかけがえのない1日となりますように。

#シニア #いなか暮らし #今日のつぶやき #小西マサテル #宝島社 #読書感想文 #読書好きと繋がりたい #毎日note #連続投稿502日目

この記事が参加している募集

読書感想文

いつも読んでいただき、ありがとうございます。これからも励みますね。