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岩木一麻著「がん消滅の罠〜完全寛解の謎」

おはようございます。今週も始まりました。

毎日気持ちが張り詰めて、なかなか本を読むことが難しいのですが、時間を見つけてなんとか少しづつですが読書をしています。

今日はやっと読み終えた本を紹介します。


読んだ本の紹介

出版社 ‏ : ‎ 宝島社
発売日 ‏ : ‎ 2017/1/26 
単行本 ‏ : ‎ 325ページ
第15回『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作

この本を選んだ理由

最近になって、「鈴木保奈美のあの本読みました?」というTV番組を知りました。その放送の中で、宝島社が主催している「このミステリーがすごい」大賞を受賞し、印象に残っている作品ということで、審査員の大森望さんと鈴木さん両名が印象深かったと言われた作品です。
私もミステリーは好きで、大賞に選ばれた作品は読んでいるつもりでしたが、この作品は未読でした。
2017年1月に初版本が発売されており、図書館の蔵書にありました。

あらすじ

日本がんセンター呼吸器内科の医師・夏目は、生命保険会社に勤務する森川から、不正受給の可能性があると指摘を受けた。夏目から余命半年の宣告を受けた肺腺がん患者が、リビングニーズ特約で生前給付金三千万円を受け取った後も生存しており、それどころか、その後に病巣が綺麗に消え去っているというのだ。同様の保険支払いが四例立て続けに起きている。不審に感じた夏目は、変わり者の友人で、同じくがんセンター勤務の羽島とともに、調査を始める。一方、がんを患った有力者たちから支持を受けていたのは、夏目の恩師・西條が理事長を務める湾岸医療センター病院だった。その病院は、がんの早期発見・治療を得意とし、もし再発した場合もがんを完全寛解に導くという病院。がんが完全に消失完治するのか?いったい、がん治療の世界で何が起こっているのだろうか――。

Amazon内容紹介

感想

余命宣告を受けた患者がその後生き延び、癌も消え去るという「活人事件」という設定がミステリーでしばしば見受ける死というものと相反しており、驚きます。そして著者が癌の研究者であったこと(今は出版社に勤務されているようです)をフル活用しているなと感じる作品でした。

審査員のあとがきに書かれていますが、話題になったとされる専門的な説明と会話に傾きがちなところは、確かに読み進める上で苦労しましたが、謎解きを目指す読者としては、なんとか読み終えました。

キーワードは、夏目医師の恩師が語った

医師にはできず、医師でなければできず、そしてどんな医師にも成し遂げられなかったこと

本文P184

著者の作品は、私がスルーしてしまうぐらいだし、その後の活躍はどうしても癌に偏っているようなので、なかなか手に取ることはないのかなと残念な気もします。最近は医学者のミステリー作品も多いので、今後ちがった角度での作品作りに期待したいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。あなたにとってかけがえのない1日となりますように。

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