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最近読んでいる本(12) #115

GWはあまり読書をする時間を作らなかったので、ここ数日は読書が進んでいません。

最近は読書以外のことができないか、いろいろと悩むようになりました。

手芸でもいいし、何か形に残るものを作り出したいと思うことがあります。

何かいいものはないだろうか・・・。


読んだ本のストックがたまってきたので感想を書き残したいと思います。


肉とすっぽん 日本ソウルミート紀行
平松 洋子 (著)

↑普段何気なく食べている畜産物の歴史、屠畜、調理などについて取材をした内容が詰め込まれています。羊、猪、鹿、鳩、鴨、牛、内臓、馬、すっぽん、鯨について詳細が語られ、ジビエを利用する地域の取り組みや、短角牛と漁業の両立、すっぽんや鯨など普段あまり目にしないものの生産と歴史などが知れて、大変興味深かったです。鯨については味の感想などがなく、少し物足りなく感じました。それでも畜産物の裏側が見れる数少ない書籍として、勉強になったし楽しんで読むことができました。


ちかくにあるいのち図鑑 ブタ
蒲池由佳(訳者)、鈴木啓一(監修)、デイジー・バード(文)、カミッラ・ピントナート(絵)

↑食育になる絵本。家畜としての豚の飼育方法や、加工、種類、豚にまつわる言葉やキャラクターなど、さまざまな面で豚の特徴について触れています。豚がどのように生まれ、どのように人の口に入るかまでを細かに素敵なイラストとともに描かれており、食育本として最適な一冊だと思いました。かなりマニアックな品種のことや逸話についても触れており、満足感のある本でした。かわいいイラストも何度も見返したくなる本でした。


ちかくにあるいのち図鑑 ニワトリ
バルバラ•サンドリ (著)、フランチェスコ•ジュッビリーニ (イラスト)

↑豚版を読んでからの読了。豚と同じようにかわいいイラストでニワトリの一生や体の仕組み、ニワトリにまつわる逸話、さまざまな品種についてわかりやすく書かれています。ニワトリを身近に感じられるし、世界の卵料理や童話などに興味がわきました。かわいらしくも勉強になる素敵な絵本でした。


パニック障害なんてこわくない!
ヘヴ・エイズウッド (著)、入江 真佐子 (翻訳)

うつをなおそう: 犬から学ぶ、人生が楽しくなる方法
ベヴ エイズベット (著)、入江 真佐子 (翻訳)

↑パニック障害やうつと向き合う方法が書かれています。
「うつをなおそう」では少々きついアドバイスも多かったですが、大変役に立つ方法がたくさん書いてあります。自分を大切にして、自尊心をもって過ごす必要があることや、人を頼ることも時には大切ということに改めて気づかされます。イラストが多く読みやすいので、何度も読み返したくなります。


ラスト ラン
角野 栄子 (著)

↑角野さんの自伝的小説で、母親との過去を描いているファンタジーの物語。「トンネルの森」や「イコトラベリング」と同じ名前のイコが主人公。他2作と関連があるかはわかりませんが、74歳のイコがバイクで人生のラストランをする話になっています。角野さんが母への思いをこのようなかたちで表現しているのだと思うと感慨深い。ドキドキする展開もありながらほっこりする素敵な一冊でした。


生き物を殺して食べる
ルイーズ・グレイ (著)、 宮﨑 真紀 (翻訳)

↑ベジタリアンやヴィーガンの話が多く、生き物を屠るまでの過程も長々と書かれていたためとっつきにくく、読みづらいと感じてしまいました。しかし、著者が自分で屠った肉しか食べないという体験は面白いと思いました。ロードキルの生き物を食べるという概念がなかったので、そういった体験談は興味をもって読めました。


ナーダという名の少女
角野 栄子 (著)

↑角野さんが以前ブラジルに行った際に出会った女性から影響を受けて、ブラジルを舞台に描かれたファンタジーの物語。主人公のアリコがナーダという少女やナーダをとりまく人たちと出会い、不思議な体験をしていく話。アリコの母親が幼いころに亡くなってしまう設定は角野さんの他の作品と同じように角野さんの体験を投影しているのかなぁと感じました。不思議な世界観と、女の子の心の成長や葛藤がわかりやすく繊細に描かれていました。謎めいた世界観に引き込まれます。


肉ビジネス 食べるのが好きな人から専門家まで楽しく読める肉の教養
小池克臣 (著)

↑SNSで情報を発信している著者が和牛をメインに生産の工程や販売について詳しく書いている本。畜産の知識がない人にとってはボリュームのある内容になっています。個人的には畜産の裏側を知っていますが、焼き肉になる内臓の流通や焼き方のことなど、焼き肉関係の部分は知らないことが多かったので、発見がたくさんあり、楽しく読めました。全体的に写真や図などがあればもっとたのしめたかなぁと思いました。


バルドーの告白
安西ひろこ (著)

↑安西ひろこさんのことは知らない世代ですが、パニック障害に悩んだその壮絶な体験を知って心が痛みました。今の時代ほどこのような病気に理解がなかっただろう時に、いろんな人の助けや出会いがあって前に進もうとした安西ひろこさんの病気と向き合う姿にぐっときました。一生懸命に生きようとする姿、いろんな壁を乗り越えて輝く姿がまぶしく思えました。(あややさんおススメの本😊)


他に読んだ本(力尽きたので感想はまた後日に)。


今読んでる本、これから読む本↓


今回は動物、とくに畜産関係の本に偏りましたが、これからも動物関連の本を読みつつ、他にも気になる本があるので少しずつ読んでいきたいと思います。

動物が好きなのでこういう本をたくさん読みます。

これからも新書にも注目しつつ、ちがったジャンルの本も読んでいけたらいいなと思います。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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