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③/⑥「デキる人、頭の良い人」は『人間偏差値が高い人』_チャットGPTの活用法が成功の鍵

最近、様々なメディアでチャットGPTが取り上げられています。

早速、どんなものかとこんな要求をしてみました。

「私のコンテンツを出版したいのですが、企画書を作って下さい」

これに対して、チャットGPTはこんな質問返してきました。

下記の情報を提供していただければ、出版企画書用の記事を作成することができます。

1.出版する書籍のタイトル

2.書籍の内容についての概要

3.ターゲットオーディエンス(読者)についての情報

4.書籍が持つ独自性や競合書との差別化についての情報

5.著者についての情報、もしくは著者の簡単なプロフィール

6.書籍の出版スケジュール

7.出版形式(電子書籍、印刷書籍、またはその両方)についての情報

これ以外にも、中長期事業計画書、年度方針書、戦略戦術計画書などの作成を指示したのですが、結構的確なテンプレートを提供してくれました。

ビジネスだけでなく、小説のような感性に訴えるクリエイティブでも簡単なコンセプトと情報を与えれば、まぁまぁクオリティーの高い物語を作ってくれます。

しかも、AIは常に成長しているので、全く同じ指示でも同じ回答をしないそうです。凄い! 同時に恐ろしい!

それはさておき、私の感想ですがチャットGPTは使い方次第で、今後イノベーションが起こる予感があります。

まずはロジラテ思考のファーストステップ Whatから分析してお話します。

1.What_チャットGPTとはなんだろう?

ここでAIの仕組みを考えると、次のことが言えます。

【チャットGPTの学習方法】
・過去データを学習して、それをベースに質問に答えている。
・矛盾や論理、常識から外れたことは考えない。
・過去の学びから未来を想像することは、現時点では弱い

ただし、将来はこれも出来るようにるかもしれませんが、ただひとつAIが絶対しないことがあります。

それは、人間のように説明のつかない矛盾する行動を喜んですることです。

例えば
・思春期の「社会」、「学校」、「家庭」に対する非論理的な反抗。
・絶対に叶えられないと分かっている恋愛感情。
・無目的で集まる仲間と共感し、気がついたら無意味な行動をする。

AIが無意味な行動を楽しむようになったら、我々人類の存在理由がなくなるかもしれません。ちょと怖い!

これ考えると、人類とはなんと矛盾を愛する生物なのか!
矛盾する行動こそ人間の証か?

まぁ、、こういう所が人の愛すべきところなんですけどね。
悩ましい。。。

次はロジラテ思考のセカンドステップ Why、何故そうなるのか?について分析します。

2.Why_学力偏差値が終わり、人間偏差値人間が求められる。


AIの素晴らしい特性は、現時点で以下の3つに集約できます。

・驚異的な記憶力(ビッグデータ)
・驚異的な学習力(ビッグデータの解析)
・驚異的な分析能力・意思決定能力(スピード・行動)

いずれも、学力偏差値が高い人達が持っている能力ですが、この能力は早晩、AIに代替されて価値が下がっていくことになるのは明らかです。

では、これから求められる優秀な人材とはどんな人達でしょうか?
簡単に言ってしまえばAIができないことができる人達です。

例えば
・多様な人達をいつでも集められる能力(人間関係構築力)
・集めた人達と一緒に学習と協働できる人(協働力)
・失敗を喜び、失敗を資産とする能力を持つ人(スタートアップ力)
・そこからイノベーションを起こす人(矛盾から変化を見出し、新たな価値を創る)

つまり人間偏差値が高い人達です。

これについては、以下の記事で詳しく書きましたので、是非読んでみて下さい。


次はロジラテ思考のサードステップ How、どうするのか?を考えてます。

3.How_多様な人達と協働するにはどうすればいい?

まず、リーダーが協働する仲間達に心理的安全環境を提供することです。

そのためには、目標に焦点を合わせて何でも話せるように、次の4つの不安を払拭することが重要になってきます。

(心理的安全を保証するために払拭する4つ不安)

1.無知だと思われる不安 
 ・ 質問すると無知だと思われるリスク

2.無能だと思われる不安 
 ・ 失敗を認めると、無能だと思われて仕事を任せて貰えないリスク

3.ネガティブだと思われる不安 
 ・ 批判的なことを言うと厄介な奴だと思われるリスク

4.邪魔をする人だと思われる不安 
 ・ 意見を求めたりすると、面倒な奴と思われるリスク

4.How_心理的安全環境はどうやって創るのか?


その方法はたったひとつ。メンバーの話を聴き切ることです。

例えば、メンバーからあがる情報をWhat、Why、Howで分析し、実践する内に「心理的安全」が醸成されるコミュニケーションです。

What(現状把握)  何が起こったのかを、主観を交えず聴き切る
Why(仮説設定)  何故それが起こったのか、一緒に考える
Why(課題設定)  解決しなくてはならない問題を一緒に見出す。 
How(戦術設定)  課題を解決するための戦術を一緒に考える。

リーダーのやるべきコミュニケーションとは
①What~Whyを時系列に記録をとる。
②メンバーと一緒に変化を観察する。
③メンバーと一緒に課題を見つけだす。
④メンバーと一緒に、学習すべきこと。実践すべきことを見出す。
⑤メンバーと一緒に、学習と実践と失敗を繰り返す。
⑥メンバーと一緒に、イノベーションの種を見出す。
⑦メンバーと一緒に、イノベーションを起こす。

5.How_AIと共存する未来

AIは、絶対に成功する方法を見つけ出して実践する方法しか考えません。

人は、矛盾に満ちた失敗を繰り返しそこからイノベーションを起こします。

AIとの共存とは、

AIには、過去を分析させ、今の常識に沿った正しい方法や判断を貰う。

人間は、沢山失敗してそこからイノベーションのタネを見出すこと。

の分業が重要になってきます。

6.How_企業が変わらなければならないこと

多くの企業は成果主義の元、失敗を許さないマネジメントが主流です。

しかし、そのようなマネジメントはこれまでお話したようにAIが得意とするところで、この分野では人間は太刀打ちできません。

我々人間は、矛盾に満ちた多くの失敗の中から未来に繋がるイノベーションの種を見つけ出し、成果をあげることが役割となってきます。

つまり矛盾に満ちた行動と失敗と学習こそが、人類がAIに勝る能力だと思うのですが、皆さんはいかがお考えでしょうか?

少々独善が過ぎました。
ご容赦下さい!


【最後に】
この記事は、全ての物事をWhat~Howに分解するロジラテ思考で書いています。ご興味ありましたら、是非ロジラテ マネジメント マガジンお読み下さい。

What(現状) 何が起こって
Why(仮説) 何故それが起こって
  (課題) 仮説から解決すべき問題を見出して
How(戦術) どうすれば、その問題が解決できるのか?


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